お寺で野菜市〜産地直送の野菜を都市部で販売〜@明覚寺(京都市)
「お寺でできる100のことーお寺の活用事例集ー」では、様々なお寺で行われている新たな取り組みを紹介します。
気になっているお寺を訪ねてみたり、自分のお寺の活動の参考にしたい!など、あなたの人生を豊かにするお寺の新たな活動を見つけてみてはいかがでしょうか。
第2回では、引き続き明覺寺(めいかくじ)さんの活動をご紹介します!
「お寺でコワーキングスペース」に続き、2つめの活動は……「夕方市(野菜市場)」です!
~夕方市(野菜市)とは?~
夕方市とは、NPO団体「いのちの里 京都村」さんが企画・運営されている、京都府の新鮮で美味しい野菜や地域の特産品を、明覺寺さんで販売するイベントです。
売り上げは同団体を通じて産地へ還元され、新鮮な野菜を都市部で販売するだけでなく、社会貢献の一助にもなる取り組みです。
~野菜市を始めるには?~
・運営を協力してくださる方や団体を探す
→野菜市を始めるにあたって、お寺という場所はあるものの、その運営のノウハウはそう簡単に得られるものではないでしょう。ゼロから全て自分たちの力でイベントを作り上げるのはとても時間がかかるものです。
「夕方市」では、NPO団体「いのちの里 京都村」さんの協力があって実現しているイベントです。彼らとの協力関係がなければ実現はしていなかったでしょう。
このように、野菜市を行うためには日頃から地域や町のイベントにお寺の人も参加して、地域の方との繋がりを作らなければいけません。地域や町のイベントに参加することによって、地域や町のことを考えている人と交流することができます。交流から多くの学びもいただきますし、協力してイベントを開催することもできます。
・机や看板といった備品を準備する
→野菜や特産品を置く机や、告知用のオシャレな看板を門前に用意すると親切ではないでしょうか。野菜市を開くにあたって、どのような備品が必要なのかを運営の方としっかり協議しなければなりません。
・お寺のSNSや掲示板、チラシで宣伝する
→準備が整ったら、SNSや掲示板といったメディアを活用して野菜市の開催を告知しましょう!多くの方に野菜市を知ってもらえれば、多くの方に来ていただけるかもしれません。
~野菜市を行うメリットは?~
・地域の人と交流ができる!
→お寺という場所を使ってイベントを行うことによって、より多くの方々に開かれたお寺になります。また、イベントを行うことによって地域の方々との交流も生まれ、お寺へ参拝する機会もうまれるかもしれません。
・社会貢献になる!
→お寺で野菜市を行うことによって、地域の方々は新鮮で美味しい野菜が、すぐ近くで買うことが出来るようになります。また、「夕方市」の事例では売り上げの一部が産地へと還元される仕組みもあり、ご門徒の方々はもちろん、地域の方にとっても産地の方にとっても大きな貢献となります。また、明覺寺の「夕方市」では、ご門徒の皆さんで、野菜を提供してくれている産地にツアーで行くこともあり、皆さん楽しんでおられるそうです!
~野菜市を行う上で気をつけたいこと~
・基本的な運営は専門の方に任せる
→「夕方市」をはじめとする野菜市は食べ物を取り扱うイベントです。方法をあやまると食中毒といった大きな事故が起こってしまうかもしれません。そのようなことにならないためにも、基本的な運営は専門の方にお任せしましょう。またお手伝いをする場合は専門の方のご指導を仰ぎましょう。「夕方市」においても、基本的な運営はNPO団体の方が行い、お寺の方はそのお手伝いをされているようですよ!
・多くのつながりの中にあるということを忘れずに
野菜市は一見すると、地元地域の方は新鮮な野菜を近くで購入でき、産地の方にも貢献できるというメリットづくしのイベントです。ですが、ご門徒の方々や地域の方々、そして運営の方々といった多くの人と接点を持つこととなります。多くのつながりの中で、誰もがこのイベントを良いと思うことはないかもしれません。
すでにつながりのある方は「なんで、自分のところの野菜じゃないのか?」など、疑問に思われることもあるかもしれません。
このようなすれ違いが原因で、トラブルに発展しないためにも、野菜市を企画するときは多くのつながりがあるということを忘れずに、配慮ある進め方をしたいものです。お寺の方は門徒総代の方とも話し合っておくのも大切かもしれませんね。
明覺寺副住職 柱本惇さんの声――
日頃から明覺寺でイベントを開催している方の紹介でNPO団体の方と知り合い、夕方市を開催することになりました。
最初は売り上げの一部をお布施としてお寺に頂いていたのですが、ちょっとでも社会貢献ができればと思い、今ではお布施は頂いていません。
夕方市を初めてから、地域の方々とたくさん交流する機会が増えましたし、最近は「お野菜を売っているお寺さんですよね!」と声をかけられるようになりました。
もともとお寺は社会の課題を解決する拠点としての役割がありましたし、お寺が持つポテンシャルを生かして、様々な活動ができると思いますね。
気になっているお寺を訪ねてみたり、自分のお寺の活動の参考にしたい!など、あなたの人生を豊かにするお寺の新たな活動を見つけてみてはいかがでしょうか。
第2回では、引き続き明覺寺(めいかくじ)さんの活動をご紹介します!
「お寺でコワーキングスペース」に続き、2つめの活動は……「夕方市(野菜市場)」です!
~夕方市(野菜市)とは?~
夕方市とは、NPO団体「いのちの里 京都村」さんが企画・運営されている、京都府の新鮮で美味しい野菜や地域の特産品を、明覺寺さんで販売するイベントです。
売り上げは同団体を通じて産地へ還元され、新鮮な野菜を都市部で販売するだけでなく、社会貢献の一助にもなる取り組みです。
~野菜市を始めるには?~
・運営を協力してくださる方や団体を探す
→野菜市を始めるにあたって、お寺という場所はあるものの、その運営のノウハウはそう簡単に得られるものではないでしょう。ゼロから全て自分たちの力でイベントを作り上げるのはとても時間がかかるものです。
「夕方市」では、NPO団体「いのちの里 京都村」さんの協力があって実現しているイベントです。彼らとの協力関係がなければ実現はしていなかったでしょう。
このように、野菜市を行うためには日頃から地域や町のイベントにお寺の人も参加して、地域の方との繋がりを作らなければいけません。地域や町のイベントに参加することによって、地域や町のことを考えている人と交流することができます。交流から多くの学びもいただきますし、協力してイベントを開催することもできます。
・机や看板といった備品を準備する
→野菜や特産品を置く机や、告知用のオシャレな看板を門前に用意すると親切ではないでしょうか。野菜市を開くにあたって、どのような備品が必要なのかを運営の方としっかり協議しなければなりません。
・お寺のSNSや掲示板、チラシで宣伝する
→準備が整ったら、SNSや掲示板といったメディアを活用して野菜市の開催を告知しましょう!多くの方に野菜市を知ってもらえれば、多くの方に来ていただけるかもしれません。
~野菜市を行うメリットは?~
・地域の人と交流ができる!
→お寺という場所を使ってイベントを行うことによって、より多くの方々に開かれたお寺になります。また、イベントを行うことによって地域の方々との交流も生まれ、お寺へ参拝する機会もうまれるかもしれません。
・社会貢献になる!
→お寺で野菜市を行うことによって、地域の方々は新鮮で美味しい野菜が、すぐ近くで買うことが出来るようになります。また、「夕方市」の事例では売り上げの一部が産地へと還元される仕組みもあり、ご門徒の方々はもちろん、地域の方にとっても産地の方にとっても大きな貢献となります。また、明覺寺の「夕方市」では、ご門徒の皆さんで、野菜を提供してくれている産地にツアーで行くこともあり、皆さん楽しんでおられるそうです!
~野菜市を行う上で気をつけたいこと~
・基本的な運営は専門の方に任せる
→「夕方市」をはじめとする野菜市は食べ物を取り扱うイベントです。方法をあやまると食中毒といった大きな事故が起こってしまうかもしれません。そのようなことにならないためにも、基本的な運営は専門の方にお任せしましょう。またお手伝いをする場合は専門の方のご指導を仰ぎましょう。「夕方市」においても、基本的な運営はNPO団体の方が行い、お寺の方はそのお手伝いをされているようですよ!
・多くのつながりの中にあるということを忘れずに
野菜市は一見すると、地元地域の方は新鮮な野菜を近くで購入でき、産地の方にも貢献できるというメリットづくしのイベントです。ですが、ご門徒の方々や地域の方々、そして運営の方々といった多くの人と接点を持つこととなります。多くのつながりの中で、誰もがこのイベントを良いと思うことはないかもしれません。
すでにつながりのある方は「なんで、自分のところの野菜じゃないのか?」など、疑問に思われることもあるかもしれません。
このようなすれ違いが原因で、トラブルに発展しないためにも、野菜市を企画するときは多くのつながりがあるということを忘れずに、配慮ある進め方をしたいものです。お寺の方は門徒総代の方とも話し合っておくのも大切かもしれませんね。
明覺寺副住職 柱本惇さんの声――
日頃から明覺寺でイベントを開催している方の紹介でNPO団体の方と知り合い、夕方市を開催することになりました。
最初は売り上げの一部をお布施としてお寺に頂いていたのですが、ちょっとでも社会貢献ができればと思い、今ではお布施は頂いていません。
夕方市を初めてから、地域の方々とたくさん交流する機会が増えましたし、最近は「お野菜を売っているお寺さんですよね!」と声をかけられるようになりました。
もともとお寺は社会の課題を解決する拠点としての役割がありましたし、お寺が持つポテンシャルを生かして、様々な活動ができると思いますね。
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他力本願ネット
人生100年時代の仏教ウェブメディア
「他力本願ネット」は浄土真宗本願寺派(西本願寺)が運営するウェブメティアです。 私たちの生活の悩みや関心と仏教の知恵の接点となり、豊かな生き方のヒントが見つかる場所を目指しています。
掲載日: 2019.08.28
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