今から始める。エンディングノートの書き方|お寺で知る終活講座第5回レポート
A.今までそういう事例は聞いたことがありません。ですが、エンディングノートには大事なことがたくさん書かれているので、第三者が簡単に見ることができるところには置かない方が良いと思います。
A.相続は全部自分一人、介護は自分でやらないといけないという覚悟は必要です。ご兄弟がいる場合によくあるのは、介護の押し付け合いです。相続も兄弟の中で誰がいくらもらうのかで揉めたりしますが、一人っ子の場合は揉めることはありません。
A.エンディングノートを子どもさんが持って帰って、一緒に書こうと言ってもはぐらかされる。これは良く聞きます。ですが、これは気長に説得するしかないですね。あとは親御さんがもしご病気をお持ちであれば、心配しているから後々のことも考えないといけないし、と言って話を進めていく方法もあると思います。延命のことなど、優先して考えておかないといけないこともあります。今日、明日に起こるかもしれないので、いざという時にどうしたいのか聞くなどいろんなアプローチがあると思います。そういう風に話を進めていったらどうでしょうか?
A.以前、京都SKYセンターで医療についてお話しした後に、皆でエンディングノートを書いてみましょう、と実施したことがありました。でもほとんど書けなかったですね。なぜかというと、お薬手帳などを持ってきている訳ではないので、必要な情報がないと書けないからです。また、介護を受けたことがない元気な方に、介護になった時のことは書けません。
だから、今回みたいなセミナーに参加していただき、まずは何を書かなくてはいけないかを知っていただいて、家に帰ってからゆっくりと必要な情報を見ながら書いていただくのが良いと思います。筆が進まない理由の一つに、情報がない、ということもあります。だから、まずは記入するために必要な情報を集めてから、その中で自分はどうしたいのかを考えてもらうのが良いと思います。特別養護老人ホームなど老人ホームに見学に行くのも良いでしょう。お知り合いが施設にいらっしゃったら、訪問をかねて見学するのも良いと思います。そうすると、自分の10年後や20年後がちょっと想像しやすくなるかもしれません。エンディングノートを書くのは難しいと思いますが、こうやって情報を集めたり想像したりしながら、ちょっとずつでも書いていっていただければと思います。