あさ7時から始まる「お朝事」の新たな形?|オンラインお寺参りー福岡県信行寺<後編>
配信中の様子(写真提供:神崎さん)
福岡県糟屋郡にある信行寺では、「終活講座」や「大人のための寺子屋」など、多くの方々とのご縁作りが模索されています。
後編となる今回は、インターネットを活用して朝のお勤めを行う「オンラインお寺参り」について、信行寺所属の神崎 修生(かんざき・しゅうせい)さんにご紹介いただきます。
「オンラインお寺参り」とは・・・信行寺では、「オンラインお寺参り」を開催しています。ご一緒に、お経をとなえたり、お経の意味を学んだりして、心豊かに一日をスタートしませんか?
・仏教やお経を学んでみたいという方。
・人生や生き方について関心がある方。
・でも何から学べばよいか分からないという方。
・浄土真宗のお寺とご縁がある方。
そうした方にお勧めの内容です。おかげさまで、全国各地よりご参加いただいております。初めての方、ご遠方の方も、どうぞお気軽にご参加ください。(信行寺公式Facebookより)
「オンラインお寺参り」とは?
オンラインお寺参りの告知画像(画像提供:神崎さん)
――「オンラインお寺参り」とは、どういったご活動でしょうか?
神崎 修生さん(以下:神崎):オンライン会議システムのzoomを活用して、お朝事(朝のお勤め)を行っています。いわば、お朝事のオンライン版です。隔週水曜日の朝7時より、30分ほど行っています。
――どういったきっかけで始められたのでしょうか?
神崎:きっかけはやはり新型コロナウイルス感染症です。本堂での法要を行うことが難しくなり、お参りしてくださる方々と対面で会う機会が減ってしまったので、代替手段としてオンラインを活用することにしました。
――どのような方々が参加されていますか?
神崎:門信徒の方を中心に、様々な地域から幅広い世代の方々にアクセスしていただいています。最近は平均して7~8人の方に参加いただいています。年齢は40代~60代の方が中心でしょうか。高齢者世代の方がオンラインを活用できるか不安ではありましたが、今のところ問題は無いようです。
――オンラインでのお参り、と現実でのお参りの違いは何だと思いますか?
神崎:やはり、場所を問わないという点が大きな違いだと思います。参加者の中には、通勤中に電車の中からお勤めや法話を聞かれるという方もいらっしゃいます。インターネットが繋がっていればどこからでもアクセスできる、オンラインならではの強みですよね。
――オンラインお寺参りでは、どのようなことを行われているのでしょうか?
神崎:挨拶の後、最初はチェックインとして、参加者の方々にこの2週間はどんな出来事があったかをお尋ねしています。
続けて、讃仏偈や重誓偈といったお勤めを行います。時間も限られていますので、『正信偈』や『仏説阿弥陀経』の場合は各回で分割して読んでいく「繰り読み」という形式を取っています。その後、およそ10分間で法話を行っています。お時間のある方にはその後も残っていただき、質問やそれぞれの感想を共有する時間を設けています。