お寺で握力を測ってみませんか?|100 歳まで歩いて通えるお寺プロジェクトー大阪府幸教寺<前編>

 

握力測定、コミュニケーション、資料……随所に見られるさまざまな工夫

 
――活動の中で工夫されている点を教えて下さい。
 
板矢:参加者との距離感を縮めるために、最初は参加者の知りたいことを雑談の中で引き出していくようなコミュニケーションをして、雑談の中で問題点を汲み取ってお話を展開するようにしています。また、話のきっかけとしてちょっとした資料も用意しています。
 
――どんな資料でしょうか?
 
板矢:資料は持って帰りやすいように、1 枚のA4用紙にまとめたもので「歩くこと」に特化して情報を出しています。論文をわかりやすくまとめ、一日に歩くべき歩数を科学的な視点で解説し ています。また、筋力と認知機能の重要性についても触れています。
 
――生活スタイルに応じた具体的な指導することもあるのでしょうか?
 
板矢:お話を伺う中で、必要があれば個別に指導させていただくこともあります。
雑談の中で自然と悩みは出てくるもので、例えば歩いて来ることはできるけど、腰が痛いといった話になれば、そこから痛みの内容を聞き出しています。
また、実際に握力計を用意して、その場で握力を測っていただくのもこのプロジェクトの特徴ですね。
 
――握力の測定は面白そうですね。
 
板矢:確かに、握力測定の関心度は高いですね。その他の工夫として、柔軟性の測定など、さまざまなバリエーションを付けています。
第2 回目の100 歳体操では柔軟性やバランスのほか、歩く為に必要なストレッチを実演しました。歩くためには筋力が必要なので、歩く為に必要な筋肉の付け方の指導や、猫背の予防法といった具体的な提案をしています。家に帰ってもトレーニングができるよう、特別な器具を必要としない自重トレーニングをメインに行っています。
 

インタビューは後編に続きます。
後編では、引き続き 100PJ について「ココカラ相談所」を中心に石原さんと板矢さんにお伺いしました。
 
<インタビューの続きを読む>
長続きしない「運動」を続けてもらうには?|100 歳まで歩いて通えるお寺プロジェクトー大阪 府幸教寺<後編>
   

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掲載日: 2022.03.29

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