お寺で開催するマルシェに求められるものとは?|「ののさまマルシェ」―岐阜県真光寺
マルシェイベントに求められるもの。
(画像提供:森下さん)
――マルシェイベントを開催する際、求められることは何でしょうか?
森下:いかに事務手続きを上手にこなしていくかだと思います。やはり、ブースが増えれば増える分だけ、それぞれ打ち合わせが必要ですし質問もいっぱい来ます。そのやりとりが大変でしたね。
また、例えばイベント中に物を紛失したときの責任は誰にあるのか、といったことも予め決めておかないと、後々トラブルになります。口約束ではなく、規約という形で明文化しておく方が良いですね。当初は説明会も開いていましたが、現在は新型コロナウイルス感染症のこともあり、メールで書面を送っています。
他に求められる事務手続きとして、行政とのやり取りが挙げられます。飲食を伴う場合は保健所への申請が必要です。少し前まではブースごとで出していましたが、最近は団体として申請する必要があります。そのあたりも気にかけなければならない部分ですね。
――やはり、事務的なやり取りは大変なのですね。
森下:そうですね。大変な活動ではありますが、ののさまマルシェのスタッフは完全にボランティアで行っていただいているので、モチベーションの維持も求められます。自分たちの手元に形として残る物がないので、活動の中でいかにやりがいや楽しみを見出していただけるかが求められています。
マルシェを成功させるためには出店者や参加者を集める必要があり、イベント告知にも一定の労力が求められます。出店者集めに関しては、当初は地道に地域の店へ行き、声をかけていました。イベントの告知はチラシを作成したり、SNSで告知したりしています。広報効果を求めるのであれば、ある程度の費用を用意しておく必要がありますね。
更に、当日の段取りも重要です。スタッフも楽しめるようにシフトを組んだり、暑さや寒さ対策を施したり、そうした気配りも必要ではないでしょうか。
(画像提供:森下さん)
――最後に、今後のご展望をお願いします。
森下:今後は真光寺では年に1回のペースで続けていこうと思っています。その際、町内や他の地域とコラボレーションしながら展開できれば、新たなご縁も生まれますよね。
また、2023年は真宗大谷派の高山別院さんでも開催が決まりました。真光寺以外でも開催していくことは、今後の新たな試みでもあります。
飛騨には高山まつりという有名な祭りがありますが、ののさまマルシェもそれぐらい有名な催しになることを目指したいですね。
ののさまマルシェのロゴ(画像提供:森下さん)
今後、ののさまマルシェを開催する際は、instagram等のSNSで告知予定です。出店者も募集しており、仏教としてブースを出していただける僧侶の方がいらっしゃれば嬉しいですね。衣を着て座っているだけでもブースとして成り立ちます。もちろん、出店ではなく参加するだけでも歓迎です。次回の開催をお楽しみにしていただければと思います。
――ありがとうございました。
岐阜県真光寺について
【寺院名】
浄土真宗本願寺派 萱垣山 真光寺
【住所】
〒506-0052
岐阜県高山市下岡本町1631
【ののさまマルシェ 公式Instagram】
https://www.instagram.com/no_no_sa_ma/