老展02
「老」といわれるとどんなことを思い浮かべられるでしょうか。2015年7月、2日間にわたって京都の一念寺を会場に「老」をテーマとした老展が開催されました。お寺を会場とした老展、今回はその中の作品をご紹介させていただきたいと思います。
タイトル 発芽
龍谷大学 池坊華道部 木口碧
生花
【作者の作品紹介】
華道とはその草花の一番美しい時期に、一番美しく見える状態を作り出すもの。よって老や、その他不健康な状態等をテーマとして掲げるのはとても難しいことです。今回は、「老の中のささやかな魅力」を個人のテーマとし、老をプラスのイメージに捉えた温かな作品に作り上げました。老により弱くなった輝きは、色褪せたものに囲まれてより美しいものに感じるのではないのでしょうか。
【作者の「老」のイメージ、考え方】 老とは、輝きが失われ廃れていくこと。但しその輝きは完全に無くなるのではなく、外面や能力が色褪せたなかにもささやかな魅力があるのではないでしょうか。
2015.9/7更新
Author
他力本願ネット
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掲載日: 2015.09.07