寺×音楽 LIFE SONGSプロジェクト 「Thank you for…ありがとうの意味をたずねて」
LIFE SONGSはお寺などの空間で「歌」「音楽」ということを通して、「いのちのありよう」をしっかりと考え、向き合っていくあたたかな企画を目指しています。
普段から「いのち」や「死」について考えたり、話す場所がない、共有する時間もない、恥ずかしくて語れない。だからこそ当企画で、「いのち」について考えていきたいと思っています。
今回のLIFE SONGSの公演は10月11日に龍谷大学瀬田キャンパス、10月13日に龍谷大学大宮キャンパスで開催させていただきました。瀬田キャンパスでの開催で第5回となるLIFE SONGSでは、「Thank you for…~ありがとうの意味をたずねて~」というテーマで「感謝」を題材として、出演者たちに歌を歌ってもらいました。(LIFE SONGSより)
10月の2回の公演は龍谷大学で毎年開催されている、顕真週間(けんしんしゅうかん)という期間中に開催となりました。
顕真週間とは「龍谷大学の報恩講をお祝いするとともに、宗教局の各サークルが日頃の活動を発表する一週間のことです。龍大生自らが、建学の精神に根ざした活動の実践として、さまざまなイベントを計画しています。」(龍谷大学HPより)
今年は10月11日(水)〜18日(水)までの1週間、キャンパス内でお念珠作りや夜にはキャンドルイベントも開催されていました。普段、キャンパス内に入ることが少ない、一般の社会人の方も多くお越しになり、いつもの大学とは少し違った空間となっていました。
滋賀県瀬田キャンパスにおいては、学生さんが行き交うキャンパス内にある、樹心館という歴史ある建造物でLIFE SONGSは開催されていました。
「Thank you for…~ありがとうの意味をたずねて~」というテーマに沿って、3人のアーティストと1組の漫才が披露されました。
オープニングを飾られた、龍谷大学実践真宗学研究科2回生の原田真哉さんと木本晃英さんで結成されている仏教・漫才コンビ「三千大千世界」では、「感謝」をテーマに漫才をし、母親へ向けた手紙や、母親の味を思い出すような肉じゃがのレシピを用いたネタで、会場を盛り上げてくれました。
漫才の中では、
「なかなかありがとうって伝えられてませんよね」
「感謝しすぎるっていうことはないですからね」
など、感謝ということについて、考えさせられるような内容もあり、公演全体の雰囲気を作りあげられていました。
2人目は、龍谷大学経済学部4回生のしもぐちだいすけさん。普段は、洋楽ロックを中心に大学各所にてライブを行われているとのことです。
しもぐちさんは「”Thank you for つながり”」と題して、つながりへの感謝や思いを込めて話されました。
「自分が小さい時は空っぽだった。そんな自分にたくさんの色を詰めこんでくれた人や、場所があった。そんな自身を色付けた人や場所への感謝を込めて歌いたい」と、フジファブリックの「花」を演奏されました。
2曲目は2016年4月に起きた熊本地震の復興を願って山下達郎がつくった「希望という名の光」
それを聴かれた時に
自分の家や大事なものを失った時に、希望になるものは何なのか──
そんなことを考えた時、浮かんできたのは家族や友人たちだった。
そんな自身を支えてくれている全ての人へ
「希望という名の光」を歌いたいと、思いを語って歌われていました。
次回からも、アーティストと「ありがとう」をテーマにした曲のご紹介です!
お楽しみに!
2017.11/13 更新