被災地の声「ガンが仮設住宅で再発した」
(60代女性)
震災前に治療したガンが、震災後、仮設住宅に入ってから再発した。
免疫力が極度に低下しているので、ちょっとした風邪にも気をつけなければならない。
みんなが前を向いているときに、自分だけ弱いところを見せられないと、
無理をしてでも元気に振る舞っておられるそうだ。
それでも気持ちが弱くなったときには、「実は、余命いくばくもないんだよ」と打ち明けたりもするのだが、
「あんたは大丈夫よ」と言われてしまうのだとか。
そのたびに、ひとりぼっちな気持ちにさせられ、
その分だけ余計につらい気持ちになるのだと、さみしそうに言われた。
(安部智海)
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掲載日: 2014.02.14