被災地の声「俺は公営住宅ができるまで、自殺なんてできない」
(70代男性)
ある仮設住宅で、自死によって亡くなったという男性の話題を出された。
お聞きすると、公営住宅に移るまでは相続権がないから、
いのちを断つなら、 自分の息子たちに遺産を残せるようになってからと考えておられた。
そして、「自分は早く死ぬべきなんだけど、孫が公営住宅なら一緒に住んでもいいと言ってくれるので、
それまでは自殺はしないんだ」とも。
家族には迷惑をかけたくない。
家族と一緒にいたい、という当たり前な気持ちの中で、日々葛藤しながら、
それでも何とか生きておられる姿がうかがえた。
(安部智海)
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掲載日: 2014.02.21