「地震」って何だ?地震大国の日本で暮らすということ【東日本大震災編】<後編>

 

東日本大震災から学ぶべきこと

 
続いては、編集部といっしょに、緊急地震速報の対処方法や津波からの避難方法を、クイズを通して学んでいきましょう。
東日本大震災は平日の昼間に発生した地震でした。そこで、今回は昼下がり、オフィスで仕事中に発生した地震と津波を想定して、地震の発生から避難までを想像してみましょう。
 

問題①

 

(画像:写真AC)

 

昼休みを終え、午後の仕事に取り掛かっていた時、突然スマートフォンからけたたましい警報音が鳴り響きます。画面を見ると、「緊急地震速報 ◯◯で地震発生 強い揺れに備えてください」のメッセージが。すぐに強い揺れが襲ってくるかもしれません。この時、どのような行動を取れば良いでしょうか?
(1)その場で身構える
(2)机の下など安全な場所を探し、身を守る姿勢をとる
(3)テレビやラジオを付け、情報収集する

 

 

問題②

 

(画像提供:仙台市広報課)

 

緊急地震速報が鳴り響いてすぐに、強い揺れが襲ってきました!幸い、机の下に避難できたものの、通常なら数秒で収まるはずの揺れがなかなか収まりません。それどころか、揺れは段々と強くなっています。このような時、どうすれば良いでしょうか?
(1)とにかくじっと待つ
(2)少しでも揺れが収まり始めたら外へ避難する
(3)机の下からスマートフォンで情報収集をする

 

 

問題③

 

(画像:写真AC)

 

長い揺れがようやく収まり、テレビをつけると大津波警報が発令されたとのこと。数十分以内に、巨大津波が襲ってくると報道されています。一刻も早く、高台に避難しなければなりません。このような時、どのような方法で避難をすると良いでしょうか?
(1)自転車
(2)車
(3)徒歩

 

 

まとめ

 
今回は、2011年に発生した東日本大震災と、今後の発生が予測されている南海トラフ巨大地震について、黒田さんに教えていただきました。東日本大震災の大きな教訓として「津波からの避難が大切」が挙げられます。しかし、最初に襲ってくる大きくて長い揺れに備えなければ、津波からは逃げられないかもしれない、ということを想像することができました。
 
そして、「東日本大震災から学ぶべきこと」では、東日本大震災と同じ海溝型地震の発生を想定してみました。
仮にこのような地震が平日の昼間に発生した場合、家族は別々の場所に居ることが多いでしょう。また、連絡が通じなくなることも考えておかなければなりません。
よって、集合場所などを予め決めておく必要があります。そして、それぞれが逃げて、無事に助かっていることが何よりも重要です。そのためにも、家具の固定といった逃げられる環境の確保と、平時のうちからの真剣な訓練が非常に大切ではないでしょうか。
 

参考文献

 
(*1):内閣府 「南海トラフ巨大地震の被害想定について(建物被害・人的被害)」(令和元年6月)
http://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/taisaku_wg/pdf/1_sanko2.pdf

(*2):気象庁 強振観測データ 2011年 東北地方太平洋沖地震 大船渡市大船渡町の波形
https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/kyoshin/jishin/110311_tohokuchiho-taiheiyouoki/wave/L311DB81.png

(*3):津波浸水想定について(解説) – 静岡県
https://www.pref.shizuoka.jp/bousai/4higaisoutei/documents/kaisetsu.pdf

(*4):日本地震学会広報誌「なゐふる」No.80(2010年7月)P6 チリ地震特集3 港湾航空技術研究所 有川氏寄稿
https://www.zisin.jp/publications/pdf/nf-vol80.pdf

(*5):朝日新聞デジタル「津波の教訓-災害大国あすへの備え」
http://www.asahi.com/special/saigaishi/tsunamikyokun/

(*6):白山工業株式会社製 地震ザブトン
https://www.hakusan.co.jp/solution/zabuton/

(*7):京都大学  DPRI Newsletter No.73(2014年8月)P5 巨大災害研究センター矢守教授ご報告
https://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/web_j/dprinews/news73/pdf/news73.pdf

(*8):日本心理学会 心理学ワールド(64)特集/矢守克也 「個別訓練タイムトライアル」 と三つの対話
https://psych.or.jp/wp-content/uploads/2017/10/64-17-20.pdf

(*9):日清食品グループ カップヌードルローリングストック
https://store.nissin.com/jp/special/rollingstock/

(*10):緊急地震速報について – 気象庁
https://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/shikumi/whats-eew.html

(*11):内閣府「自動車で安全かつ確実に避難できる方策」
http://www.bousai.go.jp/jishin/tsunami/hinan/5/pdf/3.pdf

 

プロフィール

 

黒田 真吾(くろだ・しんご) 「一席」代表
1980 年生まれ。熊本県水俣市出身。広島大学文学部卒。人事・組織開発コンサルティング会社に新卒入社後、2009年に地震計測機器メーカーの白山工業株式会社へ。計測記録を使って地震の揺れを再現する「地震ザブトン」の製品化を牽引し、入社翌年から防災の訓練・研修現場で揺れ体験を核にして専門的な知見を平たく伝える「防災教室」を展開中。運営実績は400回以上、2万人以上との対話を重ね、地域安全学会技術賞やジャパン・レジリエンス・アワード優秀賞を受賞。地震ザブトンとともに防災特集番組等へ多く出演し、広報も兼任した。2021年9月に独立し現職。白山工業とはパートナー契約を結び協業を継続している。
   

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掲載日: 2022.03.11