『だいすきな おばあちゃん』

 

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題名:だいすきな おばあちゃん
作者:日野原重明
絵:岡田千晶


———この絵本について
2017年に105歳で亡くなられた医師の日野原重明先生。
100歳を迎えられたとき、「絵本を書く」と宣言してから2年後、出版された絵本です。

マリちゃんという女の子と、そのおばあちゃんの話。
2人はとても仲がよく、おばあちゃんは、いつも遊びながら色々なことをマリちゃんに教えていました。お箸の持ち方、魚の食べ方、お手玉、わらべうた…

そして最後に、おばあちゃんはいちばん大切なことを教えてくれたのです。
それは、ひとはいつか命終えていくということです。

「おばあちゃんは、どうしてうごかなくなったの?」
「もう、おばあちゃんとあそべないの?」

こう思うマリちゃん。
でも、おばあちゃんとの思い出、教えてもらったたくさんのこと。

これを思い出し、
最後は「おばあちゃん、ありがとう」
と結びます。


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今、死を隠すことが多くあると思います。
特に、子どもには見せないようにすることもあるようです。

しかし、
命終えるということ。
そして、それが悲しいということ。

こういったことを見えなくすることが、教えないようにすることが、
子どもたちが命の尊さを学ぶ機会を奪っているのではないかと思います。

また、この絵本では更に大切なことがあります。
それは、病気になったおばあちゃんが入院せずに自宅で過ごしたということです。つまりは、死だけでなく、老いること、病にあうこともマリちゃんに身をもって教えたということです。

現代では、こういった自宅療養は容易ではないかもしれません。
核家族化が進み、身近なひとの変化を肌で感じることが昔より少なくなっていると思います。

そういった時代だからこそ
人間の生まれ・老い・病にあい・死にゆく
こういったことを教えてくれるこの絵本。
命の尊さを教えてくれるこの絵本。
是非、ご家族で読んでいただきたいと思います。



柱本惇


—執筆者の関わっている子どもに関する所属団体
「明覺寺子ども会」
毎月最終日曜日の9時30分〜11時00分まで、お寺で日曜学校をしています。
明覺寺は、京都駅から徒歩5分程の街中にあり、マンションで暮らす子どもたちも多いようです。親御さんから「畳に触れさせてあげたい」「お寺で正座をする時間を」とのお声をいただき、子ども会を開催することとなりました。
まだ、始めて間もない子ども会です。学び・遊ぶ。その時間をお寺で過ごせたらと思っています。


2017.11/10 更新