〜カレーを縁として繋がる地域〜 カリー寺2019in尼崎・西正寺(前編)

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2019年7月28日、気温30度を超す真夏日の中、兵庫県尼崎市の西正寺さんにて「カリー寺」というイベントが行われました。今年で4回目の実施となり、地域では夏の風物詩となりつつあるカリー寺。メイン会場である西正寺さんの周辺には、その開催を知らせるのぼりが設置されていました。
 
実はこののぼりの設置は前回より実施されているもので、このイベントがいち寺院のものから地域のものへと発展しつつあることの表れでしょう。地域を巻き込んで発展したカリー寺。今年はどのような賑わいを見せたのでしょうか?今回はその様子を見るべく現地取材をしてまいりました!
 
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メインとなるカレーブースは、境内横の駐車場に用意されておりました。今年は阪神間に店舗を構える8つのカレー専門店が出店。来場者は最初に入場料を支払うと、ご飯とお皿、スプーンが渡され、そこからカレーブースでカレーをご飯にかけてもらう、というシステムです。一つのお皿に複数店舗のカレーをかけてもらう「合い掛け」を楽しむこともできます。どのお店のカレーも大人気で、14時の時点でほぼ全てのカレー店が売り切れ状態に。
 
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カリー寺は「ただお寺でカレーを食べる」というイベントではありません。お寺や近隣施設を活用して、様々な催し物が行われます。
本堂ではネパール民族音楽グループ「バンチャ・パリワール」さんによる演奏や「カリー寺ってなに?」と題したカリー寺コアメンバーらによるトークセッションが行われました。
 
そして、西正寺さんから北方向へおよそ100m歩いたところに、第二会場も用意されました。TUMUGUBA(ツムグバ)と呼ばれる地域拠点で、2018年4月に設立された「子どもの学びと育ちを応援」するためのスペースです。こちらではトークイベントの他に、「出張あまぴっと」と呼ばれる授乳、オムツ替えの場所や、規格外の野菜を販売するブース、日本酒やコーヒーが楽しめるブースなど、カレーにとどまらない様々なコンテンツが用意されました。合計で12ものセッションとブースがありました。取材しきれなかったのが非常に惜しいところです。
 
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数あるパフォーマンスの中でも、ひときわ盛り上がりを見せていたのが「手話エンターテイメント発信団oioi(おいおい)」さんによるパフォーマンスです。多くの人が知っている「ラジオ体操第一」の体操内容をアレンジし、手話を見た人の記憶に残りやすいように工夫された形になっていました。写真からも非常に楽しそうにされているのが読み取れますね!
 
カレーをご縁として、お寺と地域、お寺と人、そして人と人が結びつき合う、それがカリー寺です。
 
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コミュニティーナースの堀 智子(ほり さとこ)さん
 
また、年々厳しさを増す猛暑対策として、また急病人対策としてコミュニティナースが配置されました。コミュニティナースとは、病院や福祉施設で従事する看護師とは異なり、地域の中で住民とパートナーシップを形成しながら活動する医療人材のことです。
 
今回は3名配置され、そのうちのお一人にお話を伺うことができました。コミュニティナースの堀 智子(ほり さとこ)さんは「特に出番はなく、良かった」と安心した様子で話しつつも「境内を見回って、来場者がつまずきそうな箇所でこけないように見守りました」と、事故を未然に防ぐ予防安全の取り組みをなされていました。また、堀さんは大学の教員もされており、「今回の取り組みを生徒にも教えたい」と話されました。
 
4回目を迎え、地域との繋がりも強化されたカリー寺、今回の入場者数はのべ730人で、過去最高の人数となりました。当日スタッフを合わせると約800人にのぼり、同寺の中平住職曰く「西正寺の歴史の中で2番目に多い人数」だそうです。
そして、これだけ大規模な運営を実行できたのも、事前準備はもちろん、当日スタッフの活躍があってこそです。彼らは暑い中でも非常に楽しそうにされていました。では、スタッフ間ではどのような交流があったのでしょうか?次回は、スタッフに焦点を当てて、カリー寺の「裏側」に迫りたいと思います。