「お寺さんって格好良いんやで」仏教を学べる直七法衣店が抱く思いとは|直七法衣店インタビュー<前編>

 

直七法衣店 川勝 顕悟さん

 
京都市下京区 西本願寺の近くに、ちょっとユニークな法衣店があります。
大正中期の創業から約100年続く直七法衣店。そこでは、会員制で仏教を学べる「直七大学」や動画共有サイトYouTubeでの積極的な情報発信活動が行われています。いずれも他の法衣店ではあまり見かけない直七法衣店の取り組み。そこには、どんな思いがあるのでしょうか?直七法衣店 四代目の川勝 顕悟(かわかつ・けんご)さんにお話を伺いました。
 

インタビュイーの直七法衣店 四代目 川勝 顕悟(かわかつ・けんごさん)


 

 

自分なりの価値観で。伝統ある業界での新たな取り組みとは?

 
ーーそもそも、どのようなきっかけで法衣店を継がれることになったのでしょうか?
 
直七法衣店 四代目 川勝 顕悟さん(以下:直七):きっかけは単純に面白そうだったからです。以前は税理士事務所で働いていたのですが、ふと経営的な目線で法衣店を見たときに「これは面白そうだな」と。
 
ーー伝統産業である法衣業界での新しいチャレンジは大変難しいことに思えます。そのような世界に飛び込んでみて、どのような感想を抱きましたか?
 
直七:確かに、法衣の業界が閉鎖的であることは感じていました。新しい取り組みをすると「なにしてんねん」と非難されることもありましたし。ですが、もともと僕は学生時代から人の輪の中に入れないタイプだったので、あまり気にはならなかったですね。
そんな業界の体質も、時代が進むにつれて変わってきたように思います。新しい取り組みも認められるようになってきたといいますか。
これまで僕は僕なりの価値観を貫いてきたし、それを認めてくれる人にも出会いました。自分のやり方でやってきてよかったと思います。
 

オンラインを通して仏教や袈裟の話を。直七法衣店の取り組み

   

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掲載日: 2021.08.30

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