【老後の悩み】施設への入所を検討するのはいつがいい?
人生に「老苦」はつきもの。老いと上手に向き合い、前向きに暮らしていきたいものです。今回は、老後のさまざまな悩み相談を受け付ける「京都府高齢者情報相談センター※」の相談事例をご紹介します。
相談内容
60代のご夫婦が来所されました。
子どもはいるが、独立して家庭を持っており、子どもに介護の世話にはなろうと思っていない。
今は夫婦二人で元気に過ごしているが、そろそろと施設へ入所することも考えておかないといけないのではないだろうか。
テレビ番組などで、特養(特別養護老人ホーム)へはなかなか入れないと報道している。いざという時に困らないために、今から施設へ入っておいた方が安心ではないだろうか。
回答
特養への入所基準が平成27年度より「要介護3以上」と厳格化されました。ですから、介護状態がかなり重度にならないと施設に入れないので、お元気な方で日常生活に不安無く暮らせているのであれば、早々と施設に入所せずに自宅で過ごされる方が良いと思います。
家事なども出来る限り自分で行うようにしましょう。そして、見守りや介助・介護が必要となった時に有料老人ホーム等の施設へ入所するかどうかを検討してはどうでしょうか。
ただし、元気な間に施設の見学をして、自分が入りたい施設を決めておくと安心かもしれません。
2013年11月号掲載
※相談内容及び回答に基づいて行動に移される際には、最新の情報をお確かめください。
相談事例引用元はこちら
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他力本願ネット
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掲載日: 2022.07.01