人生に「老苦」はつきもの。老いと上手に向き合い、前向きに暮らしていきたいものです。今回は、老後のさまざまな悩み相談を受け付ける「京都府高齢者情報相談センター※」の相談事例をご紹介します。
 

相談内容

50代、娘。
父が関東で独り暮らし。孤独死の不安があるため、私が住んでいる京都市内の施設に引っ越してきてもらいたいと思っている。現在父は「要介護1」ですが、なんとか自炊ができているので、この能力を維持させるために自炊が出来る高齢者施設を紹介して欲しい。

回答

ここ数年の間に建てられている有料老人ホームやサ高住（サービス付き高齢者向け住宅）は介護依存度が高い方向けの施設が多く、特養（特別養護老人ホーム）への入居待ちで入るような施設となっています。そのため、今回のご相談のように、自炊を行えるような設備を備えている施設はごくわずかしかないのが現状です。
また、キッチンを備えている居室は同じ施設の中でも広い居室面積のところにしかない場合もあり、月額利用料金が高めになる傾向にあります。高齢者施設を選択するよりも一般の賃貸アパートのほうが安価な場合もありますので、一度、そちらも検討されてはいかがでしょうか。

 
2018年3月号掲載
 

※相談内容及び回答に基づいて行動に移される際には、最新の情報をお確かめください。

 
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