「介護」について、親子で一緒に考えてみませんか?|お寺で知る終活講座第1回レポート

親世代、子世代は何を思っている?

 

講演後は、京都SKYセンターの内山所長による、相談ブースも設けられた。京都SKYセンターの「高齢者情報相談センター」では、情報提供の他、高齢者やそのご家族の悩みに日々寄り添っている。(詳細はこちら

 
その後に設けられた質疑応答では、会場に来られていた70代の男性の方がデイサービスを見学する時のポイントについて質問。これに対し河本先生は「いろいろなタイプのデイサービスがある。自分自身が理想としている生活スタイルにあった施設はあるかといった聞き方でも良い」と話されました。
また、行政の財政難による今後の介護サービス低下を懸念する声も。これに対して河本先生は、「担い手不足もあり、確かに先行きは不安。今後はご本人を含めた、ご家族や地域での主体的な活動や仕組みづくりも必要」と話されました。
 
さらに、ディスカッションの時間では、オンラインで参加していた子ども世代から「介護を受ける側になったら子ども世代にどのような事を望むか」といった質問がありました。これに対して、会場に来られていた親世代の方からは「若い世代が積極的に情報収集をして、私たちにもっと教えてほしい」といった声や「親世代は介護が迷惑をかけているものと思い込んでいるので、子どもから介護について気軽に話題を振ってもらえれば、私たちも答えやすくなるのでは」といった声があがりました。
 
最後に「たとえ老いても、認知症になっても、人生が終わりということではないですよ」と話す河本先生。この言葉の裏には、多くの方が「認知症になったら終わりだ」と思っている現状があるとのことです。認知症など、病気や老いなどが進行していく中においても心豊かに過ごすためにはどうすればよいのか。ご本人とご家族、地域の方々が、それぞれの立場を超えて、共に考える必要性を感じた講座でした。
 

(*1)

終活とは

「超高齢社会」、「人生100年時代」といわれる中で、「終活」への関心が高まっています。この「終活」という言葉は週刊朝日で生まれた言葉であり、一般的には「人生の終わりのための活動」と認識されています。ともすれば、死ねば全てがおしまいと簡単に片付けてしまったり、つながりの中で生きているという視点が抜け落ちてしまいがちです。いついかなるきっかけで命が尽きるかわからない無常の世を生きながらも、確かな依りどころをもって精一杯生き抜くことが本当の「終活」といえるのではないでしょうか。

   

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掲載日: 2021.09.29