「仏さまの前で勉強しています」地域の学生の大切な居場所| GOKOUプロジェクトー長崎県教宗寺
GOKOU(ごこう)ってなに?
GOKOUとして活用されている教宗寺門徒会館の外観(写真提供:小岱さん)
ーーGOKOUとはどういうところなのでしょうか?
小岱 海さん(以下:小岱):GOKOUは、お寺の門徒会館を活用した、家でも学校でもない「第三の居場所(サードプレイス)」です。主に学生さんたちに、放課後の時間を有意義に過ごしていただけるよう、2021年5月より活動を行っています。
ーーGOKOUの利用方法を教えて下さい。
小岱:初めてご利用になられる方には、利用方法の説明と連絡先の登録をさせていただきます。既に登録されている方は、教宗寺の寺務所にてGOKOUの鍵をお渡しし、利用ノートにお名前と入退室時間を記入してもらっています。帰るときには、電気、エアコン、戸締まり等をご確認いただき、鍵を寺務所まで返却していただくという流れです。
ーー連絡先の登録が必要なのですね。
小岱:はい。鍵を貸し出すということもあり、何かあった時に連絡を取りあえるように、初回利用時にお名前と住所と連絡先を頂戴しています。
また、学生さんには念の為、保護者の連絡先も教えていただくようにしています。
ちなみに、入り口の近くにお賽銭箱を置いています。ただし、あくまでもお賽銭なのでお支払いを強制はしていません。
目安として1日100円程度をお願いしていますが、学生さんは出世払い(無料)でも結構です。
大人の方が利用する場合は、この活動が継続するためにも可能な限りでご協力をお願いしています。1回の利用で大体500円から1,000円程度ご寄進していただくことが多いですね。
お賽銭箱の様子(写真提供:小岱さん)
ーーGOKOUは主にどんな方が使われるのですか?
小岱:主な対象は中学生以上の学生さんで、頻繁に使っていただいているのが高校生です。時々、大人の方にもコワーキングスペースとして利用していただいています。
自習室やコワーキングスペースとしての使用はもちろん、ちょっとゆっくりしたいときに休憩場所として使っていただいても構いません。
ーー貸し切りではなく、共用という形なのですね。
小岱:そうですね。基本的には共用で、知らない方同士でも同時に使っていただいています。ただし、女子生徒と大人が同時に使用する場合は私が同席するようにしたり、予め女子生徒さんに「他の人を受け入れても大丈夫?」と聞くようにしています。