人を知るとお寺が近くなる?マルシェで賑わう花まつり|「はなまるしぇ」活動ー長崎県教宗寺
人を知ると場所が近くなる?
僧侶との交流(写真提供:小岱さん)
ーーイベントのなかで大切にされていることは何ですか?
小岱:企画を考えるなかで、なぜ「お寺で」イベントをするのか?ということをすごく大切にしています。せっかくお寺でイベントを行うので、何か仏教文化に触れて「お寺ならでは」の思い出を作っていただけたらいいなと思っています。
そして、はなまるしぇのコンテンツでは特に「スタンプラリー」に注力しました。
「は」、「な」、「ま」、「つ」、「り」の5つのスタンプを用意し、全部回ると「はなまつり」の文字が完成するというものです。
ーーお寺でスタンプラリー、楽しそうですね!どうしてスタンプラリーを考案されたのですか?
小岱:マルシェを境内のいろんな場所に出店することになり、出来るだけ全部のブースを回って欲しいと思ったからです。回遊性を高めるためにスタンプラリーを考案しました。
境内の4箇所にスタンプを置き、各ブースでミッションを設定しました。例えば「花御堂で仏さまに甘茶をかける」、「甘茶を飲む」、「本堂で仏さまに手を合わせる」といったものです。それぞれのミッションをクリアしたら、スタンプをもらえるようになっています。
その中でもこだわったのが5つ目のスタンプ「お坊さんと話そう」というミッションです。スタンプラリーはこれまでの「はなまるしぇ」で毎回行っていますが、必ずこのミッションを設定しています。
ーー「お坊さんと話す」ですか。簡単なお題のようにも思いますが、なにかお考えがあるのでしょうか?
小岱:誰かと話して、ご縁をつなげることを私の中で重視しているんです。私は「人を知ると場所が近くなる」と思っています。それはお寺も例外ではなくて、お坊さんやお寺の人がどんな人なのかを知ることで、お寺に立ち寄りやすくなったり、お坊さんに相談しやすくなるんじゃないかなと。
まずは話してみて、そして知り合いになることで、少しでもお寺との心理的な距離が近くなれば良いなと思っています。
ーー「お坊さんと話す」ミッションが行われたときの様子を教えて下さい。
小岱:私の妹や長崎県内の若手のお坊さんに手伝っていただいて、会場内を歩いてもらっています。もちろん、それぞれのお坊さんがスタンプを持っていて、お坊さんであれば誰に話しかけてもOKです。
子どもたちとは「今日のイベントはどうだった?」といったことを話しつつ、保護者の方には「今日のイベントはどこで知られたのですか?」といったコミュニケーションを取ることができました。
子どもたちに親しんでもらえると同時に、保護者の方とも接することができるので、多くの方にお寺やお坊さんを親しんでもらう企画になっているのではないかと思います。