仏教は英語で学ぶと分かりやすい?|~カンタン英語で わかる・伝わる~「英語でブッダ」―山口県超勝寺
(画像提供:大來さん)
著述家、翻訳家としてもご活躍されている超勝寺住職の大來尚順(おおぎ・しょじゅん)さん。
「僧侶の生き方」でインタビューをさせていただいた際に、英語で仏教を学んだご経験や気付きを教えていただきました。
そんな大來さんは、「英語でブッダ」という催しで、多くの方に英語を通して仏教を伝えられています。では「英語でブッダ」とはどんな催しなのでしょうか?大來さんに催しの様子をお伺いしました。
仏教は英語で学ぶと分かりやすい?
――「英語でブッダ」とは、どういう催しでしょうか?
大來尚順さん(以下:大來):「英語でブッダ」とは、英語をきっかけとして仏教の学びを深めていく催しです。
英語をきっかけに仏教を学ぶことができるほか、今まで仏教にご縁のあった方でも改めて英語で学ぶことで、より深く意味を理解することができるようになっています。
――ご活動のきっかけは何でしょうか?
大來:「僧侶の生き方」のインタビューでもお話ししましたが、私が留学をしていたのが最初の出発点です。留学中、英語で仏教を学んでいると、漢字よりも英語で仏教を考える方が理解しやすかったことに気付いたんですよね。
漢字で仏教を考えると、どうしても漢字の持つ意味やニュアンスにとらわれすぎて、その言葉の本当の意味が分からなくなってしまうことがあるんです。また、漢字がずらりと並んでいると、視覚的にも重々しく感じますよね。一方、英語は意味を抽出しているうえに、日常会話で用いるような英単語で仏教を表現しています。たとえば、「諸行無常」も英語に訳すと「Everything is changing」(すべては移り変わる)となり、「寂しい」というニュアンスは含まれていないことが分かるかと思います。
英語で仏教を伝えたほうが、実はわかりやすい部分もあるのでは?と思い、英語を通して仏教に触れてもらう講座を試しに行ってみたところ、予想通り「わかりやすい」と好評だったんです。
ならば、ということで本格的にカリキュラムを考え、2016年より「英語でブッダ」というタイトルで講座を開きました。当初は東京の超宗派仏教団体「寺子屋ブッダ」のオフィスをお借りして行いましたが、現在は超勝寺の本堂やオンライン上でも行っています。