仏教は英語で学ぶと分かりやすい?|~カンタン英語で わかる・伝わる~「英語でブッダ」―山口県超勝寺
基本を見失わず、世界中に仏教の教えを
(画像提供:大來さん)
――非常に大切なことですね。ご活動の成果や気付きはありますか?
大來:活動を通して、かみ砕いて話すことの大事さに気付かせていただきました。わからないことをわからないまま話すのは非常に危険です。仏教用語をどのようにかみ砕いて伝えていくかも同様に大切です。
また、説明の際にどんなたとえを用いるかも重要ですよね。たとえ話の有無、内容次第で受講生の反応や理解度は大きく変わってきます。日常生活の中で共感していただけるようなたとえを用いると、より具体的に理解していただけるようです。
――最後に、今後の展望をお願いします
大來:英語を始め、多言語を通じてより多くの方に仏教とのご縁を広げられればよいですね。
私は通訳ガイドとして、海外の方に寺社仏閣の案内もしたことがあります。間違って伝わることがないように、慎重に翻訳をして、海外の方にお伝えしていましたが、その分お伝えできる方は10人〜20人くらいに限られてしまいました。
やはり、私一人ではマンパワー的に限界があるので、今後は通訳協会の方々ともっと協力できればと思います。私が仏教を会員の方々にお伝えして、会員の方々は仏教の思想を堪能な英語力で表現していただき、それぞれの現場でご活躍いただければと思います。
――ありがとうございました。
編集後記
(画像提供:大來さん)
今回は、山口県超勝寺の催し「英語でブッダ」について教えていただきました。異国の地で仏教を学ばれた大來さんのご経験がフルに活かされていることが窺えます。また、カリキュラムの制作・設定が非常に丁寧で、多くの人にわかりやすく、かつ正しく仏教が伝わる工夫がなされています。
こうした活動が実を結び、将来、海外から多くの方が日本を訪れた際に、より深く仏教をお伝えできるのではないでしょうか。