お寺で行われるボーイスカウト活動とは?|ボーイスカウト活動―北海道千正寺
(画像提供:高塚さん)
青少年の健全育成を目的に活動を行うボーイスカウト。子どもの頃に所属されていた方もいらっしゃるかもしれません。そんなボーイスカウトは、お寺で行われることもあるのをご存知でしょうか?
北海道千正寺では、60年近くボーイスカウトのご活動を続けられているといいます。今回は千正寺の坊守である高塚もも子(たかつか・ももこ)さんに、ご活動の様子を教えていただきました。
ボーイスカウトとは?
(画像提供:高塚さん)
――千正寺さんではボーイスカウトのご活動もされているとお伺いしました。そもそも、ボーイスカウトって何ですか?
高塚 もも子さん(以下:高塚):ボーイスカウトとは、健全な青少年育成を目指した世界的な社会教育運動で、少年たちの好奇心や探究心にこたえる活動をとおして、心身ともにバランスの取れた人格の形成を目指しています。小学校1年生から「ビーバースカウト」 、小学校3年生から「カブスカウト」、小学校6年生から「ボーイスカウト」、高校1年生から「ベンチャースカウト」、18歳以上は「ローバースカウト」、そして25歳以上は「指導者」という構成になっています。総称して「ボーイスカウト」と呼びますが、女性も入団することができます。
世界的な組織で、国内では日本連盟があり、その下に各都道府県の連盟、さらのその下に団(地区)という組織構成になっています。
千正寺では、北海道連盟の千歳第1団として加盟しており、「ビーバースカウト」から「ベンチャースカウト」までの4つの隊が主に活動しています。参加者は千歳市内や隣の恵庭(えにわ)市内の子どもたちが多いですね。
ーーボーイスカウトの立ち上げには、どういうきっかけがあったのでしょうか?
高塚:先代住職が、現住職が生まれた昭和38年に「千歳第一団」として発足させたのが始まりです。
もちろん、ボーイスカウト自体は知っていましたが、まさか手伝うことになるとは思いもしませんでしたね(笑)。結婚して入寺するやいなや制服を渡され、最初はビーバー隊に関わりました。それ以来、かれこれ30年間続けています。
――どういったご活動をされているのでしょうか?
高塚:活動内容については、キャンプや登山といったレクリエーションから、「赤い羽根共同募金」、「歳末たすけあい募金」といった社会奉仕活動まで、さまざまです。また、お寺でのお泊り会も行っており、これはお寺で行われるボーイスカウトの特徴ですね。
活動の頻度は月に2回程度です。とはいえ、それぞれの隊が月2回集まっているので、合計で月6〜8回。つまり、毎週末は誰かしら子どもが来ているので、大変賑やかですね。