お寺の空間で「見て」「聴いて」「触れて」学ぶ音楽教室|お寺でリトミック活動ー東京都法重寺

 
古くからお寺は「寺子屋」として子どもの成長を支えてきました。そして、現代においても子どもの学びや成長の場としての側面を持つ寺院も少なくありません。
東京都にある法重寺さんでは、乳幼児向けに「お寺でリトミック」という催しが行われています。リトミックとはいったい、どういう催しでしょうか?
法重寺住職の南條了瑛(なんじょう・りょうえい)さんと坊守の南條成美(なんじょう・なるみ)さんにご活動の様子をお伺いしました。
 

法重寺の住職 南條了瑛さん(写真左)と坊守の南條成美さん(写真右) (画像提供:南條さん)

 

東京都法重寺について

 

法重寺 外観(画像提供:南條さん)

 

東京都中央区築地、築地本願寺のすぐ隣にある浄土真宗本願寺派の寺院。
南條則清(法名 釋 空了)が天正19(1591)年日本橋村松町の茅野を開拓して、坊舎を建てて村松山法重坊と号して創建、明暦の大火後、築地本願寺と共に当地へ移転。都会ならではのビル型寺院。

 

お寺でリトミック?

 

(画像提供:南條さん)

 
ーーお寺でリトミックというのはどういう活動でしょうか?
 
南條成美さん(以下:成美さん):「お寺でリトミック」とは、お寺の本堂空間を活用し仏教を感じていただく時間とともに、音楽やコミュニケーションを通して、親子で楽しんでいただける催しです。
現在は0才〜3才くらいのお子様と親御様が対象です。
「見る」「聴く」「触れる」など、五感を使って音楽を体感していく劇場型リトミックを実践しています。
 

(画像提供:南條さん)

 
ーーそもそも、リトミックってなんでしょうか?
 
成美さん:「リトミック」というのは、「音楽教育」です。音楽を体や耳で楽しみ学ぶことです。二十世紀初頭にスイスの音楽教育家が考え出し、少しずつ広がっていきました。
耳、カラダ、目、心で音楽を体感することに重きを置きます。音楽にあわせ身体を動かしたり、絵本を音とともに楽しんだり、親子で体感していくのがリトミックの特徴です。
私たちのお寺では、子どもたちに心の在り方をお伝えしたいので、臨場感溢れるリトミックを先生と共に作り上げております。
 
ーーどういったきっかけがあり、ご活動を始められたのでしょうか?
 
南條了瑛さん(以下:了瑛さん):私たちが子どもを授かったのがきっかけです。本堂の空間で何か子ども向けの催しができないかと思い、リサーチしている中でリトミックを知ったんです。
私自身もずっと音楽をやっていたので、興味を持ち早速リトミックの先生を探しました。
法重寺がある東京都中央区では、区内限定の地域コミュニティアプリがあり、アプリ内の掲示板で呼びかけたところ、現在お世話になっている江上るみこ先生にお会いすることができたんです。
江上先生は以前からお寺に関心を持っておられ、ぜひお寺でリトミックをやってみたい!とおっしゃっていただき、マッチングが成立しました。
 
ーー催しの場の流れをご教授ください。
 
了瑛さん:最初に受付を行い、参加者の皆様が揃った時点で、阿弥陀さまにご挨拶をします。続けて、私か坊守が参加している時には、3分ほど「ほとけさまのおはなし」として法話のお時間をいただいております。その後、50分ほどリトミックを行う、というのがいつもの流れですね。最後に記念撮影を行い、解散しています。
 
ーーリトミックを行う場合、どういった準備が必要でしょうか?
 
了瑛さん:リトミックではピアノを使うことが多いので、その設備が必要でしょうか。先生と相談するのが一番ですが電子ピアノはキーボードでも問題ないとは思います。また、乳幼児向けのイベントなので、おむつ交換や授乳ができるスペース、ベビーカーを置いておけるスペースを確保しておくと安心です。
 
そして何より大切なのは先生に来ていただくことですよね。リトミックは子どもたちへの指導担当と伴奏担当の2人体制で行うことが多いようで、法重寺でも2人で来ていただいております。もちろん1人でやられている方もいらっしゃるようです。
実施できる場所を探しておられる先生も多いとのことなので、場所の提供として行っても良いかもしれません。
 

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掲載日: 2022.09.20