お風呂嫌いがなおる絵本ー『おふろでちゃぷちゃぷ』
お風呂嫌いがなおる絵本
題:『おふろでちゃぷちゃぷ』
作:松谷 みよ子
絵:いわさき ちひろ
「松谷みよ子 あかちゃんの本」というシリーズの一冊、『おふろで ちゃぷちゃぷ』。「松谷みよ子」と「いわさきちひろ」の名前がならんで、悪い本のわけがない。瀬川康男のアバンギャルドな絵の『いいおかお』もこのシリーズの名作です。
いわさきちひろさんの絵を見たことのない人はいないでしょうから、すべての説明は蛇足になりそうですが、あの、降りたての粉雪のような、今にも消えてしまいそうな絵、あわく、はかなく、それなのにあたたかみのある絵!(その、おなじはかない絵が、お話によっては非常に冷たくもなる!)
こどもがあひるによばれて服をぬいでお風呂に入るというものですが、こどもが服を脱ぐときのもどかしさ愛らしさがあのあわい線で表現できるなんて。それと、裸のかわいさ、きれいさ。子どもの裸を描ききれるけがれのない絵。
言葉のリズムがいいのは言うまでもありません。わたしがこの絵本の言葉を言いながら、絵本の流れにそうように、息子は服をぬいで風呂に向かう、そんな日々があったことを思い出します。
お風呂に入るのをシブる子どもは多いですが、この絵本が楽しくお風呂へいざなってくれることでしょう。
(園長 西元和夫)
遊びの学校 美哉幼稚園
鳥取県境港市にある園児数100人ほどの私立幼稚園
「聞思ーよく聞き よく考え よく遊ぶ」ということを理念とし、「本物にふれる」「風土を身心にきざむ」「ものごとがどこから来てどこに行くのか思いをはせる」ような保育を展開中。たとえば地元伯州綿を栽培するびさいオーガニックコットン。年長児による市場見学といわしの手開きを二つの体験軸とするお魚探検隊。
詳しくはびさいHPをご覧ください。
【外部リンク】
http://bisai-kindergarten.com/