カーボンフットプリントと私たちのライフスタイル|地球環境戦略研究機関インタビュー②<前編>
カーボンフットプリントと私たちのライフスタイル
地球環境戦略研究機関インタビュー②前編
「カーボンフットプリント」という言葉をご存じでしょうか?
直訳すれば「炭素の足跡」。私たち人間が活動する上で、どれほどのCO2を排出しているかを示す指標です。これが大きければ環境への負荷が大きく、小さければ環境にやさしいということになります。
持続可能な都市と地域をめざす自治協議会であるICLEI(イクレイ)などの発表によれば、日本人ひとりあたりのカーボンフットプリントは、平均で年間7.6t-CO2e(注:さまざまな温室効果ガスを、同程度の温室効果を持つCO2排出量に換算して合算したもの)。2030年までにこれを世界平均で2.5t-CO2e以下にすることができなければ、地球の平均気温上昇が進み、より多くの人々が気候変動によってさらに大きな被害を受ける事が予想されています。
こうしたカーボンフットプリントを削減し、パリ協定の1.5℃目標を達成するために、私たちにできる脱炭素型の暮らしの選択肢を科学的見地からまとめた報告書『1.5℃ライフスタイル ― 脱炭素型の暮らしを実現する選択肢 ―』を発表した「公益財団法人地球環境戦略研究機関」、通称IGES(アイジェス)の小嶋公史(こじま・さとし)さん、渡部厚志(わたべ・あつし)さん、そして杉原理恵(すぎはら・りえ)さんよりお話を伺いました。
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掲載日: 2021.09.23