【特集】僧侶が選ぶ、役に立つ!終活術(第1回)


 
これまで、他力本願.netではあらゆる角度から「老い」や「終活」について考えてきました。あるときは共に学び、あるときは現場に赴き、またあるときは共に考え……。ここ数年の活動で、さまざまな知恵がこのwebサイトに蓄積されています。
今回は、「僧侶が選ぶ、役に立つ!終活術」と題し、成年後見人制度や生前整理といった「終活」にまつわる5記事をピックアップしました。
 
「超高齢社会」、「人生100年時代」といわれる中で、「終活」への関心が高まっています。この「終活」という言葉は週刊朝日で生まれた言葉であり、一般的には「人生の終わりのための活動」と認識されています。ともすれば、死ねば全てがおしまいと簡単に片付けてしまったり、つながりの中で生きているという視点が抜け落ちてしまいがちです。いついかなるきっかけで命が尽きるかわからない無常の世を生きながらも、確かな拠り所をもって精一杯生き抜くことが本当の「終活」といえるのではないでしょうか。本特集は「終活」の役立つ情報をご紹介しつつ、これからの人生をあらためて考える機会を提供できればと考え企画しました。
 

 

 
 
①介護・医療現場で起こる悩みにこたえていく、成年後見について


 

「最善はなくても、ベターを探し続けるのが後見人のあるべき姿ではないかと僕は思っています。」

 
父親が亡くなり、残された母親は認知症で判断能力が低下している。
そんな時、残された人たちはお金や財産の管理など、どうしていけばいいのでしょうか?
 
また、残された人たちは、介護への不安もありますが、お金のことで揉めたくはない、どこかそんな気持ちもあるのではないでしょうか?
 
身元引受人の不在や、認知症の方の財産管理など、介護・医療現場で起こる悩みにこたえていく、「後見サポート」という事業を展開されている、司法書士法人おおさか法務事務所の坂西涼さんにお話を伺いました。
 

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②生前整理と特殊清掃、明暗分かれる2つの仕事


 

「生前整理をすることで、心に余裕が出来、想い出づくりや旅行、趣味などに気持ちが向かいます。いいことしかないと思います。」

 
害虫駆除を始め、遺品整理や生前整理、そして特殊清掃と様々な事業を展開されている企業が滋賀県大津市にあります。「有限会社美鈴環境サービス(以下、美鈴環境サービス)」の代表取締役である鈴木健司さんは、同社の経営をする傍ら、「一般社団法人 社会整理士育成協会」の代表理事も務められています。
 
今回は、生前整理や特殊清掃について、鈴木さんにお尋ねしました。
害虫駆除や遺品整理、生前整理と様々な事業を展開する鈴木さん。鈴木さんが取り組んでおられる生前整理と遺品整理、そして今なお社会問題として浮き彫りになる孤立死の現場とはーー。
 

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③葬儀の現場で「知らない人」が損しないために


 

「気がついたらウン百万っていうのは、本当に相手の心に寄り添っているのかなって。」

 
急に訪れた大切な人の死に、押し寄せる雑事と数多くの選択肢。
 
葬儀がひと段落した後に、
「これで良かったのだろうか」
「もっとちゃんと送ってあげられたらよかったのに」
そんな後味の悪さを誰にも抱えてほしくない、
 
情報が少ないばかりに損をする人がいてはいけない、
死へ向かう人に安心して日々を過ごしてほしい。
 
そう願う人々が立ち上げた会社・せいざん株式会社。
今回は、事務所を東京都内の寺院内に構える「明るくあたたかな納骨堂 納骨堂青山霊廟」の方々にお話を伺いました。
 

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④「治す」ことをあきらめ、「癒す・抱えて生きる」医療への方向転換。


 

「治す・救う」から、「癒す、抱えて生きる・支えること、看取ること」へ

 
「常識のカベ-自己と社会のあり方にしずかな革命を-」と題して、2015年より活動を開始した本企画。今までは農業・芸術・まちづくり・医療・仏教の各種専門家をお招きして、月に一度、会を開催してきました。2019年は、「老いの価値を考える」を年間のテーマとして、テーマに関わる方や興味がある方と議論を進めました。
この回では、実践真宗学研究科教授である中村陽子先生をゲストに迎え、「最期のこと」と題し、看護・医療者の経験を通して私たちが向き合う「生と死」の新しい課題といのち・生活に学び、仏教と医療・福祉・介護の協働を模索するような提言をいただきました。
「治すこと、救うこと」が使命であった医療現場。その価値の転換とはーー。
 

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⑤「家族に何をのこせるか」


 
「僧侶の部屋」では、様々な経歴を持つ僧侶たちが、世の中のよくある悩みを勝手にテーマにして座談会形式で自由に話し合います。
 
あらゆるものは生まれ、そして死んでいきます。自分の死を考えたとき、「一体何をのこせるのだろうか」という疑念が頭をよぎる人は多いのではないでしょうか。
 
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