葬儀の現場で。「知らない人」が損しないために|せいざん株式会社インタビュー①

葬儀において担当者との相性がなぜ大切か

 
ーー葬儀社というのは担当者さんによって、雰囲気や内容が変わってくるものなんですか?
 
池邊:そうですね。私も実際に葬儀現場の立会いや、相談員をやっていたんですけど、すごく思ったのは、冠婚葬祭とはいうけれど結婚式と葬儀の圧倒的な違いって、事前にどれだけ段取りを組めるかどうかってことなんですよ。
 
結婚式だったら6月のいついつに、どの式場で、何人集まって、って全部段取り組めるじゃないですか。
 
ーーそうですね。
 
池邊:でも葬儀はどんなに事前にいろんなことを決めておいても、亡くなる日時というのは選べないわけですから、そのときの火葬場や式場の状況ってコントロールできないんですよ。
 
ーーある程度の想定はできても、やはり葬儀によって状況や事情は違うから、完全にマニュアル化ができないですよね。
 
池邊:そのときに葬儀社さんや担当者さんがどれだけご家族のことを考えて、精一杯やってくださるかっていうのでかなり変わってきてしまうんです。
 
たとえば火葬場が取れない、式場が確保できない、ってなったときにどうするかというのはご家族にご相談するしかないですよね。そのときに、きちんとご家族の思いをくんであげられる人か、ご家族も言いたいことが言える関係性かどうか、ってことがすごく大事なんです。
 
なので、契約済みの葬儀社さんでも、新しい担当の方が入ったら、その方の担当する葬儀をまずは見にいって、確認させていただいてからご紹介するかどうかを決めます。
 
ーーそれはすごく丁寧ですね。ご家族も喜ばれるのではないでしょうか?
 
池邊:喜んでくださいますね。私にも経験がありますけど、わざわざ北海道のおじいさんがお手紙をくださって「池邊さんに相談して本当によかった」って言ってくださいました。
 
その方は生活保護を受けておられる方で、どこに電話しても断れ続けるなかで私たちのところにご連絡をくださいまして。いろんな制度とかをご紹介しながら、一緒に段取りして、葬儀をあげることができたんです。
 
他には、まだ若い喪主さんで、右も左もわからないのにお母さまが急に孤独死をされて、「どうしよう」というお電話もありました。急なことで、混乱されていますから、状況をひとつひとつ整理させていただいて、対応していきました。
 
また、入院されていて長く患っておられて、あまり長くない……といった事前に覚悟ができるような場合であっても、ヒアリングを重ねます。ご提案もいくつかさせていただいて、ご希望に合う葬儀社さんを選んでいただいています。
 
時間があれば担当者さんと面談していただいて、私たちも同席したりします。
 
せいざん株式会社
 
ーーそれだけ親身になって紹介してもらえると、安心ですよね。連絡は基本的にインターネットで見た、という経緯ですか?
 
池邊:そうですね。圧倒的にインターネットです。
 
ーーということは、SEO対策(検索したときに、検索結果の上位に自分のページがくるように工夫をして、多くの人の目に触れてもらうこと)もされていたんですよね。あの時代だとまだ走りですよね。
 
池邊:そうです。下元が長けていたからできたことですね。
 
ーーめずらしい業態だったでしょうね。
 
池邊:そうですね。当時は非常に珍しかったので、日経スペシャル ガイアの夜明け(テレビ東京系)とかにも取り上げていただきました。
 
こういった質の高さにこだわっていると、オペレーションセンターを委託するということもできなくて、相談はすべて正社員とか直雇用の人間で対応させていただきました。途中で、関西ではやってないのかというお問い合わせが増えてきたこともあって2005年に大阪支社を立ち上げました。
 

編集後記

 
葬儀の契約で悔しい思い、理不尽な思いをする人がいないように、という思いから始まった事業は、一人ひとりの気持ちに寄り添うことで成長してきました。インターネットを架け橋にしたことで、より多くの人の助けとなることができたのではないでしょうか。
次回記事では、現在どういった葬儀が求められているのか、お伺いします。
 

   

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掲載日: 2019.10.18