他人から安く見られる【みんなの人生僧談】
「僧侶の部屋」では、様々な経歴を持つ僧侶たちが、世の中のよくある悩みを勝手にテーマにして座談会形式で自由に話し合います。
尊重されないのって苦痛ですよね。意見を言っても受け入れられなかったり、無視されたり。そのくせ簡単に用事を言いつけられたりすると、「自分ってなんなんだろう」という気分になります。今日はそんな周囲との関係性について話し合います。
尊重されないのって苦痛ですよね。意見を言っても受け入れられなかったり、無視されたり。そのくせ簡単に用事を言いつけられたりすると、「自分ってなんなんだろう」という気分になります。今日はそんな周囲との関係性について話し合います。
今日のテーマ:他人から安く見られる
他の人からみくびられがちというか、安く見られてしまう。もう少し尊重してほしい。どんな態度をとったらいいのだろうか?
他の人からみくびられがちというか、安く見られてしまう。もう少し尊重してほしい。どんな態度をとったらいいのだろうか?
・田舎好き僧侶
大自然とスローライフをこよなく愛する僧侶。将来は畑をいじって暮らしたいと夢見る。
・サイバー僧侶
お寺生まれIT育ち。趣味が高じてIT業界に進むも、自らの使命に気づき僧侶の道に。最新機器への物欲が目下の悩み。
・絵描き僧侶
小中高と美術部で過ごしてきたイラスト大好き僧侶。最近の推しは駆け出し舞台俳優。
ーーー
田:そもそも、僕たち人間はなんで見くびられたらダメなんだろう。アイデンティティーが傷つくのかな。
サ:いてもいなくてもいいものとして扱われるというのはつらい。ちやほやしろとは言わないけれど、いることは認めてほしい。
田:けど、他人の評価を気にする生き方はつらいよね。自分がどう見られているかばかりに気を向けていると、精神的につらくなると思う。
絵:それはそうですけど、誰もが自分なりの生き方さえできているなら、他人からどういわれても平気になる、というわけにはいかないと思いますよ。
サ:見くびられているということは警戒心を持たれていない。親しみやすいという長所ともいえる。そういう風に考えられると楽にはなるんじゃないかな。
田:見くびられないようにするテクニックはあるかもしれないけれど、問題は本当にそこまでしてまで周りからの見方を変えたいか、なんじゃないかな。そこまでして通したい主張とか、譲れないものはあるんだろうか。
絵:あるから、こんな風に悩まれるんじゃないでしょうか。そのことをきちんと主張されているかは別として。
田:普段から周りにきちんと本音を話していないと、こういう状況には陥りやすいよね。
サ:ここぞというときは本音を主張してもいいんじゃないかな。その譲れないことは何か、しっかり考えなければならないけれど。気安く扱われることにストレスを感じているなら、そのことはきちんと言わなきゃいけない。他人はなかなか自分のことを分かってはくれないからね。
田:本音を言っても安く見てくる人とは無理に付き合う必要はないと思う。距離をとるべきだね。逆に自分に興味を持ってくれている人とは、きちんと向き合う。
サ:どうしてそう見られてしまうのか、近しい人に聞いてみるのも手かもしれない。他人からどう見られているか知っておくことは大切だと思うよ。
絵:逆に、この人が周りに興味を持っているかということも大切ですよね。
田:確かに周囲に興味を持って口に出していかないと、どうでもいい人と思われがちではあるね。
絵:何も言わないことが尊重ではないと思うんです。自分をきちんと出せる人はコミュニティーの中心にいることが多いですよ。
サ:いくら安く見られても気にしない人も一目置かれることもあるよね。粛々とやることをやっているとキチンと尊重されるようになってくる。
田:するべきことをきちんとして、結果を出している人は基本尊重されるよね。ただ、その人のしていることが大事でもわかりづらい場合はあるから、ちゃんと説明を続ける必要はあるけれど。
絵:結局、どう見られるかは普段の行いと、態度と、それを周りにわかってもらう努力をしているかなんですね。
僧侶たちの議論はまだまだ続きますが、ひとまずここまで。
以上、僧侶の部屋での座談会でした。何かのヒントになれば幸いです。
大自然とスローライフをこよなく愛する僧侶。将来は畑をいじって暮らしたいと夢見る。
・サイバー僧侶
お寺生まれIT育ち。趣味が高じてIT業界に進むも、自らの使命に気づき僧侶の道に。最新機器への物欲が目下の悩み。
・絵描き僧侶
小中高と美術部で過ごしてきたイラスト大好き僧侶。最近の推しは駆け出し舞台俳優。
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田:そもそも、僕たち人間はなんで見くびられたらダメなんだろう。アイデンティティーが傷つくのかな。
サ:いてもいなくてもいいものとして扱われるというのはつらい。ちやほやしろとは言わないけれど、いることは認めてほしい。
田:けど、他人の評価を気にする生き方はつらいよね。自分がどう見られているかばかりに気を向けていると、精神的につらくなると思う。
絵:それはそうですけど、誰もが自分なりの生き方さえできているなら、他人からどういわれても平気になる、というわけにはいかないと思いますよ。
サ:見くびられているということは警戒心を持たれていない。親しみやすいという長所ともいえる。そういう風に考えられると楽にはなるんじゃないかな。
田:見くびられないようにするテクニックはあるかもしれないけれど、問題は本当にそこまでしてまで周りからの見方を変えたいか、なんじゃないかな。そこまでして通したい主張とか、譲れないものはあるんだろうか。
絵:あるから、こんな風に悩まれるんじゃないでしょうか。そのことをきちんと主張されているかは別として。
田:普段から周りにきちんと本音を話していないと、こういう状況には陥りやすいよね。
サ:ここぞというときは本音を主張してもいいんじゃないかな。その譲れないことは何か、しっかり考えなければならないけれど。気安く扱われることにストレスを感じているなら、そのことはきちんと言わなきゃいけない。他人はなかなか自分のことを分かってはくれないからね。
田:本音を言っても安く見てくる人とは無理に付き合う必要はないと思う。距離をとるべきだね。逆に自分に興味を持ってくれている人とは、きちんと向き合う。
サ:どうしてそう見られてしまうのか、近しい人に聞いてみるのも手かもしれない。他人からどう見られているか知っておくことは大切だと思うよ。
絵:逆に、この人が周りに興味を持っているかということも大切ですよね。
田:確かに周囲に興味を持って口に出していかないと、どうでもいい人と思われがちではあるね。
絵:何も言わないことが尊重ではないと思うんです。自分をきちんと出せる人はコミュニティーの中心にいることが多いですよ。
サ:いくら安く見られても気にしない人も一目置かれることもあるよね。粛々とやることをやっているとキチンと尊重されるようになってくる。
田:するべきことをきちんとして、結果を出している人は基本尊重されるよね。ただ、その人のしていることが大事でもわかりづらい場合はあるから、ちゃんと説明を続ける必要はあるけれど。
絵:結局、どう見られるかは普段の行いと、態度と、それを周りにわかってもらう努力をしているかなんですね。
僧侶たちの議論はまだまだ続きますが、ひとまずここまで。
以上、僧侶の部屋での座談会でした。何かのヒントになれば幸いです。
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他力本願ネット
人生100年時代の仏教ウェブメディア
「他力本願ネット」は浄土真宗本願寺派(西本願寺)が運営するウェブメティアです。 私たちの生活の悩みや関心と仏教の知恵の接点となり、豊かな生き方のヒントが見つかる場所を目指しています。
掲載日: 2020.07.14
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