【デスカフェ特集】世界自殺予防デーに「死」を語ってみませんか?
皆さんは9月10日が何の日かご存知でしょうか?
「世界自殺予防デー」。
WHO(世界保健機関)が、「自殺に対する注意・関心を喚起し、自殺防止のための行動を促進すること」を目的として制定した日です。
今回は、この「世界自殺予防デー」という日を機会に、デスカフェを特集します。デスカフェとは、「死」についてときにカジュアルに、ときに重く受け止めながら語り合う場所として全国各地で行われており、他力本願ネットでもたびたびテーマとしてきました。そのうちの4記事をピックアップしてご紹介します。
目次
■あえて他人と「死」について語り合うワケ│「デスカフェ~死をめぐる対話~」インタビュー
「対話」を通して死を語る。そこから見えてくるものは?
「デスカフェ~死をめぐる対話~」の主催であり、普段は図書館司書をされている田中肇(たなか・はじめ)さんへのインタビューです。
こちらのカフェでは、対話によって参加者の多様な意見に触れて得られる気付きを大切にされています。「デスカフェは気付きのレッスンの場でもあります」と田中さん。気付きは一人ではなかなか得られないもので、誰かの意見を聞いて初めて「こういう考え方もあるんだ」と気付くこともあります。こういった気付きの練習をするうち、悩みの受けとめ方も変わるのかもしれません。
あえて他人と「死」について語り合うワケ│「デスカフェ~死をめぐる対話~」インタビュー
■準備のために死を語る│マザーリーフ 終活コミュニティ
「リアルな死」を前面に出さないと、死を自分のこととして考えられない。
言葉にできる「死」もあるけれど、言葉にしづらいリアルな「死」についても話したい。
そうしなければ、リアルな「死」と向き合い、自分のこととして「死」を語れないから。
そのような想いを大切にしながら、活動されているデスカフェがあります。
葬儀会社ライフネット東京で、終活コミュニティ「マザーリーフ」の代表をつとめられている小平知賀子(こだいら・ちかこ)さんならではのデスカフェのかたちについて、お話を伺いました。
■死の話はタブー?家族には決して言えないこと|デスカフェ「Café Mortel」インタビュー
デスカフェだからこそ話せることを大事に。
「死」というテーマは、家族や友人、近しい人にはむしろ話しづらいものなのかもしれません。
普段はメンタルクリニックで看護師をされている「Café Mortel」代表の小口千英(こぐち・ちえ)さんが大切にされているわかちあいの場は、他人同士だからこそ心地よく話せる場所となっています。
デスカフェを立ち上げるにあたってのこだわりや、簡単なノウハウなど、デスカフェを開催するときの基本に加え、インターネットの活用や医療現場へのアプローチ等、今後の発展の可能性についてもお話を伺いました。
死の話はタブー?家族には決して言えないこと|デスカフェ「Café Mortel」インタビュー<前編>
傷つけないデスカフェのつくりかた│「Café Mortel」インタビュー<後編>
■DeathCafeWeek 死について語るデスカフェの見本市
死について考える機会が増えた今だからこそ、デスカフェを開く。
京都女子大学で社会福祉を専門に研究されている吉川直人(よしかわ・なおと)さんのインタビュー。研究の中でデスカフェに出会われ、自らもデスカフェを開催されています。
そんな吉川さんが主催をつとめられた2020年9月のDeathCafeWeek2020。新型コロナウイルスの感染拡大に直面するなかでも開催を諦めず、オンラインというかたちで開催されました。
さらに吉川さんが執筆代表をつとめられた『デスカフェ・ガイド~「場」と「人」と「可能性」~』も発売中です。この書籍の紹介を吉川先生にしていただきました。
デスカフェの書籍が発売!『デスカフェ・ガイド~「場」と「人」と「可能性」~』