心ゆたかに、穏やかな第二の人生を。僧侶が設立したデイサービスセンター|野の風デイサービスセンター 森下広大さんインタビュー<前編>

(画像提供:森下さん)

 
自宅で生活しながら日帰りで施設に通い、体操や食事、入浴などのサービスを受けられるデイサービスセンター。そんな施設を、僧侶の方が設立された事例があります。
 
今回、インタビューをさせていただいたのは、岐阜県真光寺の森下広大(もりした・こうだい)さん。僧侶が設立したデイサービスセンターは、いったいどういうところなのでしょうか?
インタビュー前編では、施設の設立経緯や日々の様子をお伺いします。
 

森下広大さんについて

 

森下広大さん(画像提供:森下さん)

 
――本日はよろしくお願いします。初めに真光寺さんのご紹介をお願いします。
 
森下 広大さん(以下:森下):真光寺は岐阜県高山市の市街地にあるお寺です。祖父の代から専業では維持できない状態になり、祖父は学校の先生、父親は福祉関係の仕事を兼業していました。昨今はお寺の維持が問題視されていますが、早期の段階で維持が難しくなっているお寺でもあります。
 
――森下さんの自己紹介もお願いします。
 
森下:森下広大と申します。岐阜県真光寺の衆徒として寺院活動を行う傍ら、デイサービスセンターの施設長として勤務しています。
岐阜県真光寺に産まれ、龍谷大学の実践真宗学研究科を修了後、神奈川県横浜市の戸塚にある善了寺(ぜんりょうじ)さまで法務員として約1年勤めました。その後、父親の開設したデイサービスセンターで勤務し、現在に至ります。
 
――お寺のある、岐阜県の高山市はどういったところでしょうか?
 
森下:真光寺がある岐阜県高山市は白川郷、下呂温泉といった名所があり、観光地としては非常に有名な地域です。新型コロナウイルス感染症の影響で以前より観光客は減りましたが、現在も多くの方が訪れます。
また、面積が日本で一番大きい市でもあります。面積の90パーセント以上は森林で、自然が豊かな地域です。対して人口は8万4千人で、人口密度は非常に低いですね。
 
一方、交通網があまり整備されておらず、どこへ行くにも不便です。新幹線に乗る場合、岐阜羽島か名古屋駅、あるいは富山駅まで行く必要がありますが、そこへたどり着くまでに2時間以上かかる……そんな地域です。
 

豊かな自然に囲まれたデイサービスセンター

   

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掲載日: 2023.01.23

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