――田坂さんが心に残っているお式はありますか？
 
田坂：先ほどの話とも通ずるのですが、ご自宅で結婚式をされた方がいらっしゃいました。
 

（写真提供：田坂さん）

 
新郎のご自宅でのお式でした。普通の結婚式には絶対ない光景ですが、お仏壇の上にご先祖の遺影があり、外すかどうか聞かれたのですが、嫁いで来られた側の新婦さんが「残してください」とおっしゃったんです。参列される人たちだけでなく、先立たれた方の存在も大切にすることができる、先立たれた方も祝福してくれていると感じられるのが仏前結婚式なのだな、と私自身気づかされました。ご縁あるいのちを尊重するようなお式でしたね。
 
――今後のご展望をお聞かせください。
 
田坂：今後はLGBTの方たちの結婚式をしたいと考えています。浄土真宗は性別に阻まれない宗教です。日本の法律上結婚はできなくても、二人のためのお式を挙げることはできます。どなたの結婚も心から祝福されるようなお式をお手伝いさせていただきたいですね。
 
――ありがとうございました。
 

（写真提供：田坂さん）

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