仏さまに見守られながら、新たな出会いを探す|「お寺de婚活」ー北海道紋鼈寺

 

(画像提供:奥田さん)

 
北海道伊達市。海と山に囲まれた自然豊かな街に、「婚活」をキーワードに人々のご縁作りを支えているお寺があります。
このたび、インタビューさせていただいたのは同市にある「紋鼈寺(もんべつじ)」さん。「お寺de婚活」と題し、お寺の空間を活用して婚活イベントを開かれています。
今回は、そんな「お寺de婚活」のご活動について、同寺住職の奥田正弘(おくだ・まさひろ)さんにお話をお伺いしました。
 
ーー今日はよろしくお願いします。はじめに、紋鼈寺さんのことを教えてください。
 
奥田 正弘さん(以下:奥田):北海道紋鼈寺(もんべつじ)の奥田と申します。紋鼈寺はもともと福井県の鯖江にありましたが、明治時代の北海道開拓をきっかけに、開基住職が伊達地域に北海道開教として出向し、今の形になりました。
130年の歴史があり、昨年12月に私が5代目の住職に就任しました。
紋鼈寺のある伊達地域は、人口がおよそ3万4千人、新千歳空港から約1時間半、札幌まで約2時間、函館まで2時間半と、道内の主要地域へも便利です。
産業は農業や畜産が盛んで、多種多様な食材に恵まれています。人口は減少傾向ではあるものの、伊達市の移住政策が功を奏し、世帯数は横ばいを維持している……そんな街です。
 

「お寺de婚活」のきっかけ

 

(画像提供:奥田さん)

 
ーーそんな紋鼈寺さんでは「お寺de婚活」と呼ばれるイベントをされていると聞きました。この、「お寺de婚活」とは、どういったイベントでしょうか?
 
奥田:その名の通り、お寺で婚活を行うイベントです。ただし、一般的に行われる婚活イベントはあくまで男女の出会いが目的ですが、紋鼈寺で行っているイベントは、それだけではなく、いろんな人とのご縁を作るきっかけとして開催しており、出会いを通して人生の質を高めることを主な目的としています。
 
ーーこのイベントを立ち上げた背景には、どういったきっかけがあったのでしょうか?
 
奥田:僕が大学院生だったころ、他力本願ネットの企画の一環で婚活イベントを手伝っていた経験があったことと、伊達へ戻る頃、地元の方から出会いの場を作れないかと打診されたことが大きなきっかけですね。
 
打診を受けた際に、僕の経験をお話したところ、その方もお寺での婚活に関心を持ってくださり、2018年から活動を始めました。
当初は「街コン」という名目でイベントを行っていましたが、3回ほど実施したところ、街コンという形では少し真剣度合いが薄いと気づいたので、2019年以降は「婚活」という形でより真剣度合いを増したイベントに切り替えました。2022年5月現在、これまでに合計6回行っています。
 
ーーそもそも、なぜ「街コン」や「婚活」というイベントが求められているのでしょうか?出会いのチャンスは他にもいろいろあると思えるのですが……。
 
奥田:出会いのチャンス自体はお祭りや飲み会など、確かにあると思います。昨今では、SNSでも出会いのチャンスはあるでしょう。でも、それだと萎縮する方がいらっしゃるのも事実なんですよね。他の場では、みんな出会いたいと思いつつも遠慮してしまっているといいますか……。
 
ーー萎縮してしまうのはどうしてなんでしょうか?
 
奥田:「男女として出会っていいですよ」という場が求められているんだと思います。出会いが一番の目的だと担保されていれば、堂々と出会いに行けますよね。
例えば、音楽イベントといった違う名目になると、参加者同士でズレが生じてしまいますよね。こちらは出会いを目的に参加していたとしても、相手は違うかもしれません。
 
また、SNSやマッチングアプリといった出会い方も、インターネット上に自身の個人情報を掲載することに抵抗を感じる方もいらっしゃいます。男女の出会いに限らず、身の安全が大前提なんだと思います。
そうした認識のズレやリスクの少ない安心感が、このイベントが支持されている理由ではないかと思います。
 
ーーイベントを実施されて、どういった成果がありましたか?
 
奥田:イベントでカップリングが成立した例はこれまでに何度もありましたが、その後については関知していないので、正式にお付き合いされたかどうかは分かりません。ただ、おかげさまでイベント自体は非常に人気で、1回あたり20人以上に参加いただくこともあります。
 

人気の秘訣は?

   

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掲載日: 2022.05.30