【9月1日は防災の日】「地震」って何だ?地震大国の日本で暮らすということ


 

地震大国で心豊かに過ごすには?

 
地震大国日本。嬉しくない称号ですが、日本での生活と地震は切っても切れない関係にあります。平成以降に限っても、最大震度7を観測した大地震がこれまでに6回も発生しています。
 
ひとたび大地震が発生すると、想像を絶するような被害が発生します。そんな被害を少しでも抑えるには、やはり日頃からの物心両面での備えが大切ですね。また、その日頃からの備えの中には、私たちが日々の生活を心豊かに暮らすヒントとなるものがあるとも言われています。
 
そこで、今回は「地震」について学んでいきたいと思います。講師としてお招きするのは、白山工業株式会社の黒田 真吾(くろだ・しんご)さん。日ごろから、自治体や民間企業の防災訓練等の現場で、子どもから大人まで多くの方に分かりやすく地震防災の大切さを説いているスペシャリストです。
 
第1回では、そもそも「地震」とは何なのか?ということについて黒田さんにお聞きしました。
 

 

講師紹介:黒田 真吾
1980 年生まれ。熊本県水俣市出身。広島大学文学部卒。人事・組織開発コンサルティング会社に新卒入社後、2009年に地震計測機器メーカーの白山工業へ。計測記録を使って地震の揺れを再現する「地震ザブトン」の製品化を牽引し、入社翌年から防災の訓練・研修現場で揺れ体験を核にして専門的な知見を平たく伝える「防災教室」を展開中。運営実績は400回以上、2万人以上との対話を重ね、地域安全学会技術賞やジャパン・レジリエンス・アワード優秀賞を受賞。地震ザブトンとともに防災特集番組等へ多く出演し、広報も兼任。2021年9月からは個人としても活動を開始。

 

日本は地震大国?

 
ーー日本は地震大国と言われているそうですが、実際に地震はどれくらい起こっているのですか?
 
黒田 真吾さん(以下:黒田):2019年の1年間(1 月〜12 月) に日本で起きた地震の回数は 187,761 回もあります。*1
 

【図1】震央分布図(2019年 近畿・中国・四国) *2

 
震源の真上の地点を震央(しんおう)と呼びますが、その位置を表す図を見てみましょう。【図1】
⻄日本の一部(近畿・中国・四国)にフォーカスしてみても、これだけ多くの震源があった、つまり地震があったということなのです。
 
ーーものすごい数ですね。ですが、そこまで頻繁に揺れを感じたことも無いように思います。
 
黒田:確かに「そんなに多く揺れている実感はないぞ。」と多くの方が思うはずです。187,761 回というのは震源(地震発生)の数であって、そのうち身体に感じる揺れ(地震動)、すなわち震度1以上の数は同じ期間中では1,564回、ほとんどの人が驚くとされる震度4以上の地震は40回発生しています。【図2】
ちなみに、震度は揺れの強さを表す尺度で、皆さんにとって馴染みの深いものだと思います。震度の数字を聞けば、揺れによる大まかな被害状況を推測することができるとても便利なものです。【図3】
 

【図2】気象庁 震度データベース検索(2019年 震度4以上)
「ほとんどの人が驚く」震度4を超えた数に限定すると40回発生している。 *3

 

【図3】気象庁震度階級関連解説表(図示) *4

 
このように、地震は全国的に起きているとはいえ、日ごろ揺れを感じる機会がほとんどないという地域も多くあります。そのような場所にお住まいの方は、正直自分には関係ないと他人ごとに感じられ、対策や対応を考えられず、行動に繋がりにくい現状もあると思います。しかし、一度大地震が起こると甚大な被害が出ることは皆さんご承知の通りですから、地震のための備えはとても大事なことなのです。
 

過去に学ぼう

 
記事作成:他力本願.net
掲載日: 2021.09.01