【9月1日は防災の日】「地震」って何だ?地震大国の日本で暮らすということ

 

9月1日は何の日?

 
ーー恐ろしいと思っても思わなくても、地震はいずれやってくる。となると、やはり日頃からの備えが大切ですね。
 
黒田:ところで、9月1日は何の日かご存知ですか?
 

【図6】関東地震による住家被害棟数および死者数の集計 *8

 
ーーそういえば、何の日だったか……。
 
黒田:9月1日は「防災の日」なんです。なぜ今日なのでしょうか?もう一度【図4】の年表(一覧)を見てみましょう。同日に何か大きな出来事があったはずです。
 
ーー【図4】を見てみると「関東地震」とありますね。
 
黒田:そう、1923年9月1日に関東地震が起こっています。数ある地震を代表してこの日が指定されるのはなぜでしょうか。【図6】を見ると、10万人を超える死者数に加え、37万棟以上の住家被害(うち21万棟以上が火災による焼失)があったと記録が残っています。<関東大震災>と併記されていることからも、他の地震に比べて大きな被害があったことがわかりますね。
 
ーーたくさんの方が亡くなったのですね。
 
黒田:はい。これに次ぐ死者数は、2011 年東日本大震災の 22,000 人以上(死者・行方不明者 18,425 人、関連死 3,700 人以上含む)、1896 年三陸地震の 21,959 人、それ以降は 1 万人以下であることから、関東地震の人的被害が桁違いに大きく、その教訓を忘れぬようにと「防災の日」になった理由がよくわかります。関東地震は、揺れ・津波・火災の複合災害をもたらしたため、その総称として「関東大震災」と呼ばれています。首都に被害が集中したため、地震のタイプとしては 直下型地震だと思われがちですが、実は海溝型地震であり、津波被害も甚大であったことはあまり知られていないかもしれません。
 
ーー地震にもタイプがあるんですね。直下型地震と海溝型地震には、どういった違いがあるのでしょうか?
 
黒田:このあたりは一言で語ることはできませんので、次回より詳しくお話しできればと思います。
 

まとめ

 
今回は、白山工業の黒田さんに地震に関する基礎的なことを教えていただきました。
 
残念ながら、現在の科学技術では地震の正確な予知はできないそうです。仏教では、すべての物事は変化を続けていると考えられており、それは大地も決して例外ではないことが黒田さんのお話から分かります。そんな大地の上に今日も生かされている私たち。謙虚な姿勢で過去から学び、備えることが重要ではないでしょうか。
 
次回以降は、最大震度7を観測した大地震の事例を取り上げます。(詳細は、記事のスケジュールをご覧ください)それぞれの地震の特徴を黒田さんに教えていただき、教訓から編み出される知恵を考えていきましょう。
 

 

出典

 
*1:気象庁「地震月報(カタログ編)/地域別、規模(マグニチュード)別地震 回数表」https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/bulletin/eqdoc.html
*2:気象庁 地震月報カタログ編 震央分布図(2019年 近畿・中国・四国)
https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/bulletin/catalog/figure/hypo2019/kinki.html

*3:気象庁 震度データベース検索(2019年 震度4以上)
https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/

*4:震度階級関連解説表(リーフレット版)抜粋 気象庁 「震度について」より
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/index.html

*5:内閣府「災害教訓の継承に関する専門調査会」
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/

*6:中央防災会議 『災害教訓の継承に関する専門調査会』編,2011「災害史に学ぶ 海溝型地震・津波編(案)」より
https://www.biodic.go.jp/biodiversity/activity/policy/kyosei/23-1/files/3-1-2.pdf

*7:江戸時代の地震・火山災害(図4および以下資料等参考に作成)
内閣府「災害教訓の継承に関する専門調査会報告書 平成18年3月 1707 富士山宝永噴火」
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1707_houei_fujisan_funka/index.html
政府 地震調査・研究推進本部「千葉県の地震活動の特徴」
https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_kanto/p12_chiba/

*8:関東地震による住家被害棟数および死者数の集計
中央防災会議 『災害教訓の継承に関する専門調査会』編,2011
「災害史に学ぶ 海溝型地震・津波編」より
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/pdf/saigaishi_kaikoujishin_tsunami.pdf

   

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掲載日: 2021.09.01