希望のある将来を生きるために|Fridays For Future Kyoto 寺島美羽さんインタビュー<後編>
写真提供:Fridays For Future Kyoto
「私たちがしたいのはパフォーマンスではなく、気候変動問題の解決なんだということを伝えられれば」
行政や企業に対して、気候変動問題の本質的な対策を求める若者たちの活動、Fridays For Future(未来のための金曜日。以後「FFF」)。その京都支部であるFFFKyotoは、日本のFFFの中でも活発に活動を続けているといいます。FFFKyotoの寺島美羽(てらしま・みう)さんより引き続きお話を伺いました。
未来のための金曜日|Fridays For Future Kyoto 寺島美羽さんインタビュー<前編>
写真提供:Fridays For Future Kyoto
気候変動問題の解決を目指して
――寺島さんが所属されるFFFKyotoは、どういった活動が特徴でしょうか?
寺島美羽さん(以下 寺島):京都は、日本では東京に続いて2番目にFFFが開始された地域で、継続的に活動してきたことが強みです。マーチ(行進)や毎週金曜日のスタンディングアクションはもちろんですが、2020年2月にあった京都市長選の候補者への気候変動対策に関する街頭インタビューや、京都市長との対談、パブリックコメントの提出など行政へのアプローチを積極的に続けてきました。
また、イベント・ワークショップの開催や高校への出前授業などを通し、様々な人たちと対話を大切にした活動も行っています。最近では、京都市地球温暖化対策推進委員会や京都発脱炭素ライフスタイル推進チームといった、京都市が主催する活動や会議にも参画しています。
これまでは、街頭インタビューなどの、行政の「外側」から行うアクションが多かったのですが、今では委員会や推進チームのメンバーとなって行政の「内側」からも若者の声を届けられているというのがFFFKyotoの強みかなと思います。
――FFFはグレタさんのイメージが強いのか、活動の過激な部分ばかり注目されているイメージがありますが、そういったことについて思われることはありますか?
寺島:FFFの活動といえばデモやストライキといった印象があるように思います。それはグレタさんがしている活動でもあるので大切にしたい部分ではありますが、今の日本ではそういった活動は受けいれられづらいものであるように思います。
どうしてもメディアは「若者の怒り」という印象的な部分ばかりを報道したがりますが、私たちがしたいのはパフォーマンスではなく、気候変動問題の解決なんだということを伝えられれば、と。