僧職図鑑13―豊田真理沙(とよだまりさ)―《後編》

 今回のインタビューのお相手は、NHK 連続テレビ小説『てっぱん』で笹井拓朗部屋の絵画指導を担当された画家・僧侶の豊田真理沙さんです。

 

《前編の続き》

 

 

―仏教のこと?具体的には?

仏教のみ教えを聞いて感じた気持ちを絵にする。そんなことができたらいいなと思っています。

 

―仏教に関心を持たれたのは?

実家がお寺で、毎朝本堂で両親がお経をあげている姿を目にしてきました。そんなことから、心の片隅で「仏教のことを学びたい」という思いがわきあがってきました。

 

―大学院を出た後はどうされましたか?

仏教を勉強したくて京都の中央仏教学院(仏教の専門学校)で2年間学びました。入学のきっかけとして「両親が大切にしている浄土真宗って何だろう」という思いがありました。中央仏教学院にはわたしと似た境遇の人もいて、すぐに心を開くことができました。

また中央仏教学院ではたくさんの学びがありました。仏教の専門学校なので、どんな日でも仏教のことを毎日聞くことのできる環境でした。そうすると、徐々にいろんな発見がありました。

 

―具体的にどんな発見がありましたか?

イメージしていた自分より、実寸大の自分がみえてきたという感じでしょうか…。それまでは無理をして自分を大きく見せようとしていたところがありました。言葉にするのが難しいんですが、「そのまんまの自分・ありのままの自分でいいんだ」ということを知らされた気がします。

 

 

―それが作風にも影響しましたか?

どうでしょう…。大きくは変わったとは特に思いませんが(笑)。ただ、絵で仏教を伝えたいなと思うようになりました。教えを言葉にされるお坊さんに憧れますが、わたしはしゃべるのが上手くありません。ですが、私は絵で表現をすることが好きですし、絵で伝えていきたいと思う様になりました。言葉を受け取るのが苦手な人には、絵で仏教に興味をもってもらえたらって思いますね。

 

―どんな絵になるのでしょう?

まだまだ試案中です。

子供のような純粋な気持ちで描けたらいいですね。感じた気持ちをそのまま絵にしたいと思っています。絵本とかでしょうか。

 

―将来の夢は?

ずっと絵に携わっていたいです。形は変わっていくと思いますが

いつか、絵を通して仏教を伝えていけるような存在になりたいです。

子供たちが笑顔になるような絵を、心に響く絵を描き続けていきたいなと思います。

 

掲載日: 2014.07.31