死をカジュアルに語るDeathカフェ
日常の些細なことが気になって一喜一憂する私が
日常の中にある本当に大切なことに気づく瞬間
「あなたが人生の中で一番大切にしていることはなんですか?」と聞かれたら、皆さんは何と答えるでしょうか。急に尋ねられてもなかなかすぐに答えられない質問かもしれません。
2018年1月20日、死を想うことにより、今自分が何を大切にしているかを考える場が、同志社大学今出川キャンパスにて持たれました。主催は、死をカジュアルに語るDeathカフェを関西中心に開催している若手僧侶の集団「ワカゾー」。
※今回のDeathカフェは、「交流会0 vol.2 いつもと違う出会いのデザイン 京都市みんなごとのまちづくり推進事業交流会」への出張。「交流会3.0 vol.2 いつもと違う出会いのデザイン 京都市みんなごとのまちづくり推進事業交流会」とは平成28年度に引き続き、様々な主体同士の協働のまちづくりを推進することを目的に、 “みんなごと”のまちづくり推進事業「まちづくり・お宝バンク」取組提案者が、他の取組提案者や地域のまちづくり活動の担い手等と広く交流する「交流会」。
当日、まずは、デスカフェとはどんな場なのか、そして、デスカフェで大切にされていることとはなんなのかを、参加者へ共有するところから始まりました。
その後、1人ひとりの方に封筒に入った手紙が配られ、参加者によって音読されました。手紙の主は、オーストラリアの27歳で亡くなったホーリーという女性。その手紙には死を目の前にしたホーリーの様々な想いが綴られていました。
例えば、渋滞にひっかかったこと、赤ちゃんの夜泣きで寝不足なこと、自分の体型が気に入らないこと、それが些細なことだということ。なぜなら、死ぬ前にそんなことは全く気にならず、「大切な人ともう一度だけ誕生日を迎えたい」「もう一度だけハグをしたい」そんなことをただ願う自分がいるからだというものでした。
>もしかすると私たちは、日常の繰り返しの中にあるとても大切なことに気づけていないのかもしれません。そんな時、遠ざけがちな「死」をあえて語ることによって、日常を違う目線で見ていくことが大切になってくるのかもしれません。
皆さんもこれを機会に自分にとって本当に大切にしたいものが何なのか考える時間を持ってみませんか。もしかすると、日々の見え方が少し変わってくるかもしれません。
次回の記事では、人生最後にもらう手紙である「弔辞」を通じて、自分自身の今までの生き方を考える、そんなDeathカフェの様子をご紹介していきたいと思います。
【Deathカフェに関する過去の記事】
DeathCafe×テラ・カフェ~「死」を語り合う~【前半】
https://tarikihongwan.net/tera_plus/8865.html
DeathCafe×テラ・カフェ~「死」を語り合う~【後半】
https://tarikihongwan.net/tera_plus/8868.html
お寺で死について語る【前半】
https://tarikihongwan.net/tera_plus/9584.html
お寺で死について語る【後半】
https://tarikihongwan.net/tera_plus/9593.html
【ワカゾー主催のDeathカフェについてもっと知りたい方】
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