葬儀の現場で。「知らない人」が損しないために|せいざん株式会社インタビュー①
良い葬儀社に共通すること
池邊:結果的にですが、契約を結ばせていただくことになった葬儀社さんは、大手葬儀社さんで経験を積まれてご自分で独立されたところや、昔から自分の家が葬儀社であったというところが多かったです。
大手を経て独立された方はやっぱり経験値が高いですし、独立するほどの思いがあるっていうことですよね。お家が葬儀社だったていう方も、両親の代から地域で愛されてきたからか、人に寄り添う気持ちをお持ちの方が多かったですよね。
ーーなるほど。人の思いに寄り添えているか、ということがそのあたりにも出てくるんでしょうね。
池邊:はい。やっぱりうちと相性が良いのはそういう会社さんでしたね。
利用者と葬儀社のマッチングサービス
池邊:葬儀の立会いなども経て、ここなら任せられると思った葬儀社さんと契約をかわしまして、利用者さんからはインターネットで相談を受けて、その方に合った葬儀社さんを紹介するという、いわば仲人業のような感じでスタートしました。
ーーインターネットやお電話などで問い合わせがあって、ご相談にのるということですね?
池邊:はい。お電話を受けて、いろんなご事情とか背景とか希望をお伺いするなかで「〇〇さんのおっしゃるご要望でしたら、△△葬儀社さんが一番良いと思いますよ」と。
ーーヒアリングはどういった内容なんですか? たとえば「お父さんが亡くなって、お父さんはこんな人あんな人、自分の経済力がこのくらいで、こんなことをしてあげたい」といったようなことをお聞きするということですか?
池邊:そうですね。そのときにうちのユニークなところは、葬儀社さんだけではなく担当者さんまでご紹介するところでしょうか。
「ヤマダ葬儀社のヤマダタロウさんっていう担当者がいます」と。それでその人のお人柄まで共有するんです。「ヤマダタロウさんはすごく丁寧な方です。丁寧だけど少し融通がきかないところがあるんですけど、そこはもう何かあったらご本人に言っていただいても大丈夫な方ですから」と。
ーーそこまでお伝えするんですね!
池邊:そこまで言います。そうすると「おっしゃっていた通り、すごく丁寧で良い人だったけど、すごく確認も多かったですわ」とかね。そのあたりも、良い風に捉えてくださるかどうかっていうのはね、本当に人によりますから、そこも様子をみながらご紹介をしています。