葬儀に関する相談で多いものは、〇〇です|せいざん株式会社インタビュー②

ーーご相談のなかで、優先事項としては、お金と規模と、あと他に挙げるとしたら何かありますか?
 
池邊:もちろん、ちゃんとしてあげたい、という方もおられます。ご両親への思いとか、お連れ合いへの思いとかを優先したい、心を込めて送ってあげたいと。
 
ーー心を込めて。
 
池邊:はい。心を込めて、とは思っているんだけど、実際にどうすれば良いかはわからないというご相談ですよね。
 
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(せいざん株式会社webサイトより)

 
ーーなるほど。それは確かに、何ができるのかがまずわからないですよね。
 
池邊:よくお話を聞いてみて、こちらでも過去の事例を紹介させていただくなかで、たとえばお棺が遠くて、最後まで顔が見られないのが寂しいと感じていらっしゃることがわかってくる。
 
そうすると、お家の菩提寺があればそこの僧侶の方にお願いしないわけにはいかないので、その僧侶の方に事情をお話させていただくと。
 
ーーどういった対応をされたんですか?
 
池邊:白雪姫じゃないですけど、お棺をみんなが囲むような配置にしたことがあります。
 
「見世物じゃないんだぞ」ってお怒りになる方もいらっしゃるかもしれませんが、見せものというよりは、できるだけそばにいたいということなんですよね。なかなか難しいですね。
 
ーーあとは、なにかありますか? ご相談で多いというのは。
 
池邊:あと、今は病院死というのがほとんどですから、そのなかでもガンで長い間の闘病を経て、綺麗でふっくらした状態でお別れできないという場合も多いです。
 
最後くらいは、いつもの綺麗なお顔でお別れしたいというご希望はありますね。
 
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かつての日本は、夜通し寝ずの番というか、お家で一緒に過ごすのが、それこそ重要なグリーフ(悲嘆/悲嘆ケア)になっていたんですけれども、今は特に都会では住宅状況がそれを許さないところがあります。
 
そうなると、式場の決められた時間しかお別れができないってなると、そこに少しでも何かしてあげたいという気持ちが生まれてくる。そこにどう寄り添うかっていうのは現代ならではの課題なのかもしれないですね。
 
ーーたしかに、今まで過ごしてきた時間に比べて、あまりに短すぎますよね式場での別れというのは。ゆっくりお別れする時間はなかなか取れないことが多いです。他に、なにかよく聞く声というのはありますか?
 
池邊:騙されたくない、という声はありますね。
 
ーーそれはお金に絡んでのことですか?
 
池邊:お金もそうですし、内容もですよね。
 
ーー内容といいますと、どんなことですか?
 
池邊:たとえばご友人の葬儀に行ったら、花が造花だったとかね。どういうことか聞いてみると、葬儀社のプランに「シルクフラワー」っていう選択肢があって、それが安かったので選んだら、造花だったと。
 
そうすると、出棺のとき入れるお花もないわけですよ。お通夜の段階で造花っていうのが判明して、葬儀社さんに相談すると「今から生花を手配すると、1籠10万円くらい、3籠はあった方が良いから30万ほど追加料金をいただきます」と言われたと。
 
自分はそんなみじめな思いはしたくない……というご相談もありました。
 
ーーそれはひどい。
 
池邊:あとは、ご親族と喪主さんでもめている葬儀に参加してしまって、そういうトラブルを避けるにはどうしたら良いか?とかね。
 
喪主さんとご親族の意思疎通が取れていなくて、喪主さんはよくわからずに浄土真宗のお寺さんにお願いしたけど、実は真言宗だったとかね。ご親戚のなかには我慢できずにその場で声を荒げてしまう方もいらっしゃいます。
 
そうなると、もう取り返しがつかないですよね。
 

お一人様は自分の葬儀にどのような準備ができるのか

   

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掲載日: 2019.10.21