葬儀に関する相談で多いものは、〇〇です|せいざん株式会社インタビュー②

お一人様は自分の葬儀にどのような準備ができるのか

 
ーーご自分の葬儀の準備をしたいという方はおられますか?
 
池邊:そうですね。以前はそういうことがしたくても、仕組みが整っていなかったので、いくら準備をしても最後の死後事務(亡くなってからの葬儀の手配や遺品整理などの事務手続き等)というのは誰かにお願いしないと執行されないということになってしまっていたんです。
 
信頼のおける親族が一人でもいれば良いんですけど、そうじゃない場合はどうしても現実的に全て一人で生前に準備完了しておくというのは難しい面もありました。
 
ーー生前に、葬儀社の見積もりを出しておいたとしても、じゃあ誰がそれを執行するのかっていう問題が解決されていなかったということですね。今はどうなんでしょう?
 
池邊:そうですね、まだ成年後見制度とか任意後見制度という言葉も、まだまだ浸透していない頃から、そういう要望はあったんですよね。死後事務という言葉もなかったんじゃないですかね。
 
今は、生前契約サービスや葬儀社さんが、信託口座を用意して、現金を預かっておいて、葬儀を執行するっていう流れがようやくできました。
 
ーーその葬儀社さんの信託機能っていうのは、今は基本になっているんですか?
 
池邊:まだまだ基本ではないですね。大手さんとか、一部の中小企業さんとかに限られます。
 

編集後記

 
葬儀に関する相談を受け続けたせいざん株式会社だからこそ見えてくる、現代における葬儀の実情についてお話いただきました。次回は、一人で死を迎えようとする人への「弔い委任」という取り組みについてお伺いします。
 

   

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掲載日: 2019.10.21

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