【老後の悩み】母の介護で疲れ切ってしまい、持病が悪化した。
人生に「老苦」はつきもの。老いと上手に向き合い、前向きに暮らしていきたいものです。今回は、老後のさまざまな悩み相談を受け付ける「京都府高齢者情報相談センター※」の相談事例をご紹介します。
相談内容
55歳女性、母が老人保健施設に入所していて、父は自宅で独居生活。母のところには週3回、片道2時間かけて行って昼ご飯を食べさせ、残りの日も実家へ行って父のために家事をしているような生活。だんだん身体がしんどくなってきて、そのような生活で持病が悪化し、医者からは無理をするなと言われた。兄弟に手伝ってくれるようにお願いもしてみたが駄目だった。実家の側に住んでいる妹が父の様子を見に行ってはくれているが、家事まではしてくれない。
回答
この女性はとてもまじめな性格の方のようで、母を施設に預けた際に、「預けっぱなしはしないでくださいね」と職員から言われた言葉が頭から離れず、無理してでも会いにいかなければと思っておられたようです。しかし、まずは自分の体が一番大事であることを理解し、医者から言われているように、少し休息が必要ではないでしょうか。
施設とお母さんには事情をきちんと説明し、今までほど頻繁には来られないことを理解してもらいましょう。そしてお父さんには介護保険の家事援助サービスを最大限使ってもらい、見守りは妹にお願いしましょう。そしてこれからは、今までのようにべったりと介護に専念するのではなく、適当に、身体を休めながらご両親の介護を続けるようにしてください。
2014年7月号掲載
※相談内容及び回答に基づいて行動に移される際には、最新の情報をお確かめください。
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Author
他力本願ネット
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掲載日: 2022.10.07