【南米開教区編】海外の地でNamo Amida Butsu を伝える僧侶たち|浄土真宗本願寺派 開教使 募集
開教使、という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
浄土真宗本願寺派はアメリカやカナダ、ブラジルなど、海外の地でも多くの人に教えを伝えるために活動を続けています。
開教使とは、海外の寺院・仏教会を拠点として浄土真宗の国際伝道活動に携わる僧侶のことです。
いったいどのような僧侶がそれを志し、そしてどのような体験をすることになるのでしょうか。
実際に海外で活躍する開教使の声を、南米開教区開教使 御幸断さんより伺います。
2022(令和4)年度 海外開教使研修生 募集要項はこちら
「語学力より行動力!南米開教への道」
海外のお寺に行ってみたいな〜と思って調べてみると、アメリカ、ハワイ、カナダ、ブラジルでお坊さんを募集してました。「海外開教使」という資格を取れば行けるらしい。その資格って難しいのかな、、、。アメリカに留学して英語の試験に合格しないとダメなのか。ん〜俺にはハードル高いな。え?ブラジルは英語じゃない?留学もしなくていいの?日本で海外開教使の資格を取ったらすぐ行けるの?マジすか?ハイ!ぼくブラジル行きます!そうです。私が御幸断です。国際伝道に必要なのは言語なのか、いや情熱だ。行動力だ。僕達はアツいハートを持った君たちを待っている!(いや言語も大事!)
【御幸開教使】
「大陸を駆け巡る念仏者の思い ~南米開教の幕開け~」
1890年、ブラジルでは共和制が施行された時に信教の自由が保障されています。しかし、移民の現地への同化を推奨する日本の外務省は、北米への移民廃止の影響がブラジルに及ぶことを懸念し、カソリック教の影響の強いブラジルにおける日本の宗派の開教への協力に消極的でした。それが、昭和20年代末、第二次大戦終結により、ブラジルでも日本の各宗教の活動が活発となるのです。
【アマゾン地域への移民募集】
【建立当時の本堂兼庫裏】
「み教えを聞きたい!」念仏者の思いは大陸を駆け巡り、瞬く間に教圏の整備拡大がなされます。若干70年という若い南米教団の歴史ではありますが、教団設立初期から寺院建立などで盛り上がりを見せるのでした。
【リオの中心街】
【サンパウロ市の夕景】
【どのビルも基本はレンガ(地震が無い為)】
「違いを乗り越え、お念仏を世界中に!」
令和の現在、移民事業を経た100年を越す日伯友好の成果として、5万人前後の駐在員が日本企業から派遣され続けています。
そんななか私たちの寺院は、現地の人々や、ブラジルで日本文化の香りを求めている日本人にもお念仏に触れていただく大事な拠点となっているのです。
「開教」とは「海外の人に対して仏教を勧める活動」と思われがちですが、人種・地域・立場等の全ての違いを乗り越え、生きとし生けるもの全てが阿弥陀如来のお慈悲のお目当てとして世界の隅々までお念仏の「み教え」を届けるのが開教です。