心ゆたかに、穏やかな第二の人生を。僧侶が設立したデイサービスセンター|野の風デイサービスセンター 森下広大さんインタビュー<前編>

 

豊かな自然に囲まれたデイサービスセンター。

 

(画像提供:森下さん)

 
――はじめに、デイサービスの概要を教えて下さい。
 
森下: 2013年にNPO法人「安穏塾(あんのんじゅく)」を設立し、2015年1月に「野の風デイサービスセンター」を開設しました。定員が10名の小規模施設として始め、その後2018年により一層身体機能を維持できるよう、理学療法士を職員に迎え、定員も18人に増加。現在も地域密着型のデイサービスを提供しています。平日の9時〜16時にサービスを提供しており、土日は定休日です。
 
――施設にはどういった特徴がありますか?
 
森下:市街地から少し離れた場所にあることが大きな特徴です。施設は、高山市中心部から車で10分ほどの高台にあります。施設の周囲では大規模なハウス栽培(ほうれん草・トマト等)や稲作などが行われており、当施設でも併設の畑で農作業をすることができます。その他、芝生のお庭を整備するなど、利用者さんがのびのびと過ごせる環境を用意しています。
 
――良いお名前ですね。名前の由来はなんでしょうか?
 
森下:名称は父親が決めました。自然を豊かな風通しの良い場所で「心ゆたかに、穏やかな」第二の人生を過ごしてしていただきたいという願いがあり、この名称になったと聞いています。
 
――デイサービスセンターを立ち上げたきっかけを教えて下さい。
 
森下:きっかけは父親の提案です。かつて父親は大規模な福祉施設で勤めていたのですが、大きな施設だとなかなか利用者一人ひとりに合わせた支援が出来ないんですよね。そこで、個別で利用者さんのニーズに応じたサービスをやっていきたいと思い立ち、定員が10人の小規模デイサービスセンターを開設したんです。
 
私が勤めていた善了寺でもデイサービスを運営されており、その経験もあったので、「デイサービスを設立するからそこで働かないか」と相談を持かけられ、私もそのプロジェクトに参加することにしました。
 
――なんだか、運命的ですね。
 
森下:そうですね(笑)。父親の思いと、自身の善了寺での経験等、色んなタイミングが合いましたね。本当はもう少し経験を積みたかったのですが、思い切って退職し、デイサービスの設立に参加しました。
 

デイサービスとは?

   

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掲載日: 2023.01.23

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