法螺[ほら]の意味とは?【くらしの仏教語豆事典】
法螺[ほら]…お釈迦さまは大ボラ吹き
「ホラを吹く」といえば、大袈裟(おおげさ)なことを言う、うそをつくという意味に使われていますが、 もとは、お釈迦さまの説法のことを指しました。 お釈迦さまの説法は、いろいろな表現でたとえられています。 「獅子吼(ししく)」は有名ですが、「大法螺を吹く」も、その一つなのです。
「螺」とは巻貝です。 この巻貝の端に笛をつけて一種の楽器となりました。ホラ貝です。 インドでは、人を集めるときにこれを吹きました。 戦場でホラ貝を吹き出陣の合図をしましたが、その音が遠くまで響き、軍勢を奮いたたせたのを、 仏の説法のたとえとしたようです。 経典に「大法雨を雨(ふ)らし、大法幢(ほうどう)を建て、大法螺を吹き、大法鼓(ほうく)を撃ちたまえ」 とあるのがそれです。 それが「お釈迦さまのような偉そうなことを言う」という意味を経て、今のようになったとのことです。
「くらしの仏教語豆事典」より転載
(ホームページ用に体裁、ふりがな等を調整しております)
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掲載日: 2013.01.30