他力本願[たりきほんがん]の意味とは?

他力

他力本願[たりきほんがん]
 
誤解して使っていませんか?
 
「この一敗で、自力(じりき)優勝の道は絶望ですね。あとは、他力本願に頼るしかないですね」
スポーツ報道でよく聞かれる話です。
この場合、これからいくら勝ち続けても優勝はできない。
今度は相手が負けるのを待つしかない、という意味でしょう。
このように「他力本願」は、もっぱら他人の力をあてにする、他人まかせという意味で、いろんな場面で使われています。
 
これはたいへんな誤解です。
親鸞聖人(しんらんしょうにん)は『教行信証(きょうぎょうしんしょう)』に「他力といふは如来(にょらい)の本願力(ほんがんりき)なり」と明示しておられます。
 
だから、他力とは、他人の力ではなく、仏の力、阿弥陀仏(あみだぶつ)の慈悲のはたらきをいうのです。
 
仏さまの生きとし生けるものを救わずにはおれないという強い願いのはたらき、これが「他力本願」なのです。
 
毎年1月に、本願寺では、親鸞聖人の御正忌報恩講(ごしょうきほうおんこう)が勤められています。
 
この期に、聖人の根本の教えである「他力本願」を正しく理解し、聖人のみ教えに生きたいものですね。

 
 

「くらしの仏教語豆事典」より転載
(ホームページ用に体裁、ふりがな等を調整しております)
 
くらしの仏教語豆事典
   

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掲載日: 2012.12.13