舎利[しゃり]の意味とは?【くらしの仏教語豆事典】


前の記事
2013年2月6日
記事作成:他力本願ネット

次の記事

舎利[しゃり]…シャリシャリいうから?
 
舎利は、サンスクリット語の「シャリーラ」を音写した言葉です。
シャリーラとは、もともと身体を意味する語ですが、やがて、遺骨、特に聖者の遺骨を意味する言葉になりました。
 
お釈迦さまの遺骨を「仏舎利(ぶっしゃり)」といいます。
 
お釈迦さまがお亡くなりになったとき、その遺体は火葬にされました。
その遺骨を求め、8つの部族が争ったそうですが、結局、遺骨を八等分しました。
 
仏舎利をもらった8つの部族は、それぞれその遺骨を自分の国に持ち帰り、塔を建てました。
それが仏舎利塔です。
 
舎利崇拝が盛んだったのでしょう。
遺骨は仏の身体そのものと考えられていたようです。
 
後世、アショーカ王は、8ヶ所に埋葬されていた遺骨を、さらに分骨し、 全インドに8万4千の仏舎利塔を建てたと伝えられています。
 
現在、すし屋などで、白い米飯のことを、俗に「シャリ」と呼んでいるのは、銀飯の艶(つや)やかな色や形が、仏舎利に似ているところからきたといいます。
銀シャリ、なつかしい言葉です。

 

「くらしの仏教語豆事典」より転載
(ホームページ用に体裁、ふりがな等を調整しております)
 
     

Author

 

他力本願ネット

人生100年時代の仏教ウェブメディア

「他力本願ネット」は浄土真宗本願寺派(西本願寺)が運営するウェブメティアです。 私たちの生活の悩みや関心と仏教の知恵の接点となり、豊かな生き方のヒントが見つかる場所を目指しています。

≫もっと詳しく

≫トップページへ

≫公式Facebook

掲載日: 2013.02.06

アーカイブ