出世[しゅっせ]の意味とは?【くらしの仏教語豆事典】


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2012年12月31日
記事作成:他力本願ネット

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出世[しゅっせ]…この世に仏が出られたこと

 

「立身(りっしん)出世」という言葉があります。

「立身」は身を立てる、立派な人に成るという意味で、

「出世」は世に出る、成功して名声を得るという意味ですから、

立身出世は社会的に高い地位につき、

世間に名を上げることです。

明治期の青年の多くがこれを目的として努力したといいます。

 

出世とは、本来、

仏が衆生(しゅじょう)【※】を救うために、

仮に人間の姿となって、

この世に出現されることをいいます。

「仏出世本懐(ぶつしゅっせほんがい)」などと説かれるのも、この意味です。

 

また、世間的なことを超える意味で、

迷いの世俗の世界を越えて仏道に入り、

修行者になることを、「出世間(しゅっせけん)」とも出世ともいいます。

 

日本では、公卿(くぎょう)の子息が

出家した場合に出世と呼ばれました。

普通の者より昇進が早かったそうで、

転じて僧が高い位に昇り、

大寺院の住持(じゅうじ)となることを指すようになり、

それが一般にも広まったようです。

 

 

【※衆生(しゅじょう)】

サンスクリット語「サットヴァ」の訳語で、

生存するもの、命あるもの、

生きとし生けるものなど一切の生物を意味する。

しかし、一般には人間を指す場合が多い。

なお、「衆生」は旧訳で、新訳では「有情」と訳す。

 

 
 

「くらしの仏教語豆事典」より転載
(ホームページ用に体裁、ふりがな等を調整しております)
 
     

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掲載日: 2012.12.31