皮肉[ひにく]の意味とは?【くらしの仏教語豆事典】


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2013年1月23日
記事作成:他力本願ネット

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皮肉[ひにく]…骨や隋には達していない

 

遠まわしの、意地の悪い非難や、あてこすり、

いやみを、一般には皮肉といっています。

よく皮肉をいう人を皮肉屋といったり、

思い通りに行かぬ場合に

「運命の皮肉」などという言葉もあります。

 

仏教では、身体のすべて、全人格、

宗祖らの信念・思想・行為などのすべてのことを、

「皮肉骨髄(ひにくこつずい)」といいます。

 

達磨(だるま)大師が4人の弟子に

「お前はわしの皮を得ている」「肉を得ている」

「骨を得ている」「髄を得ている」と、

その悟りの深浅を定め、

一番深く悟った弟子に法を伝えた話があります。

 

皮や肉は、骨や隋に比べ、

浅い悟り、表面的な形相、枝葉的なものを指しています。

そんなところから、相手の骨髄まで届かないが、

表面だけをチクリと刺す非難が、 皮肉と呼ばれるようになったのでしょう。

しかし、けっこう骨身にしみるのもありますがね。

 


 
 

「くらしの仏教語豆事典」より転載
(ホームページ用に体裁、ふりがな等を調整しております)
 
     

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掲載日: 2013.01.23

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