変わらぬ故人への思い 変わりゆくお墓のカタチ|上野國光さん(日本石材産業協会副会長兼・㈱イオ代表取締役社長)インタビュー<前編>

「誰と入るかでお墓の選び方は変わってくる」現代の墓石業界を取り巻くもの

 

(写真提供:上野さん)

 
――お墓の業界が大きく動く頃に経営をスタートされたのですね。現在の状況はいかがでしょうか?
 
上野:この30数年間、消費者の弔いに対する思いは変わっていないと思います。親しい方を亡くしたとき、安らかに弔いたい、という気持ちは不変です。1000年前も、おそらく1000年後も変わらないはずです。ただし、埋葬行動は変化しています。かつては一族のお墓に埋葬していく風習であり文化でした。
 
ところが「墓じまい」という言葉が出てきました。もともと墓じまいに相当する行為はありました。高度成長期に都心に来た団塊の世代が地方にお墓を残してきて、お墓の引っ越しを意味していました。ところが読売新聞が「墓じまい」という言葉を出したことで、それまではお墓はタブーもあって守るのが当然だと思っていたものが、墓じまいしてもいいんだ、と思う消費者も現れました。
 
そして、樹木葬や納骨堂も選択肢として入ってきました。その背景には、核家族化し家族のありようが変わってきて、生活様式が変わったことがあります。墓地を買いに来店された方の多くは「何を質問したらいいの?」という何も知らない状態です。そのとき私は誰とお墓に入るんですか?とお尋ねします。それによってお墓の選び方も変わってきます。
 

お墓にはどんな選択肢がある?

   

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掲載日: 2021.12.14