主役はイベント参加者?来た人の数だけふくらむお寺の夢―広島県浄泉寺

 
――浄泉寺ではどのようなイベントをされていますか?また、さまざまなイベントをされるようになったきっかけがあれば教えてください。
 
遊亀山:まず、ご門徒さんたちが主に集まる法座や行事、仏教婦人会、子ども会などを実施しています。仏教婦人会では藤田さん(記事リンク)をお招きしてお佛華教室を実施したこともあります。そういったワークショップのような行事は多くの方に参加いただいていますし、皆さんに楽しんでいただいています。
 

婦人会の皆さんでお佛華を生けている様子(写真提供:遊亀山さん)

 
遊亀山:それ以外のイベントをお寺でするようになったきっかけは、備後教区で実施している備龍会「青年僧侶の会」の行事を浄泉寺で実施したことです。
2013年に青年僧侶の会の設立40周年記念イベントをすることになり、その打ち合わせで同じく会に参加していた溝口さん(記事リンク)から「お寺でアートを展示して美術館のようにしたい」という案を出していただきました。
 
アートがあるなら音楽のライブも、ライブがあるなら雅楽の演奏も、と話がどんどん広がっていき、最終的に出来上がったのが「お寺でフェスタ!」でした。そして、その会場を浄泉寺が引き受けることになったんです。
 

「おてらでフェスタ!」チラシ(写真提供:遊亀山さん)

 
――どれくらいの人が集まったのでしょうか?
 
遊亀山:3日間実施して、1日300~400人、延べ2,000人くらいの方にきていただきました。Facebookを見て、来てくれた方が多かったと思います。
当時住職だった父は、当時お寺でイベントをすることには慣れておらず、消極的な様子でしたが、「お寺でフェスタ!」をしたことで少し考え方が変わったようでした。お寺に集う若い人びとが、お寺の中で一生懸命イベントに取り組む姿に、感じるところがあったのかもしれません。
 
それ以降も、浄泉寺に集まってきた人はみな自主的に取り組み、頑張ってくれています。例えば、以前「浄泉寺HIKARIプロジェクト」という、浄泉寺を掃除していただく行事を行いました。そのプロジェクトの後、参加者にお寺を護りたいという意識が芽生えたのか、他のイベントが行われたあとも、みんな自主的に掃除してくれるようになりましたね。
 

「浄泉寺HIKARIプロジェクト」(写真提供:遊亀山さん)

 
 

にぎわう浄泉寺のイベントはこうやって作られる

   

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掲載日: 2023.02.13

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