「地震」って何だ?地震大国の日本で暮らすということ 【阪神・淡路大震災編】

阪神・淡路大震災から学ぶべきこと

 
続いては、編集部といっしょに、阪神・淡路大震災の被害についてクイズを通して学んでいきましょう。阪神・淡路大震災では、冬の早朝だったこともあり、暖房器具類(電気器具や石油ストーブなど)が転倒したり、倒れてきた家具と接触して火災による被害が多数発生しました。そこで、今回は冬の早朝、まだ眠りについている時に発生した地震を想定してみましょう。
 

問題①

 

(写真提供:神戸市)

 

本州のとある地域に住んでいるあなた。真冬の早朝、眠りについています。寒い日だったので、電気ストーブを付けていました。すると突然、大きな揺れが!地震発生です。眠りについていたあなたは、あまりにも大きな揺れに、何が起こったか理解が追いついていません。こんなときどうすべきでしょうか?
(1)テレビやスマートフォンで情報を収集する
(2)とにかく布団にくるまる
(3)部屋の電気をつける

 

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回答と解説

 
答え:(2)とにかく布団にくるまる
眠りについている時に大きな地震が起こると、何が起こったかわからなくなるそうです。実際、阪神・淡路大震災で被災された多くの方々も「最初は地震が起こったことを理解できなかった」と証言されています(*3)
激しい揺れに見舞われて、何も出来ないことがほとんどかもしれませんが、もし余裕があるならば、毛布や布団にくるまり、倒れてくるもの、落ちてくるもの、移動してくるものから身を守りましょう。
 

問題②

 

(写真提供:神戸市)

 

揺れが収まり、あなたは「大きな地震が起こった」と理解することができました。周囲を見渡すと棚は倒れ、物は散乱してぐちゃぐちゃの状態。こんな時、まずはどのようにすればよいでしょうか?
(1)避難の準備を始める
(2)周囲のものを片付ける
(3)電気ストーブの電源を切る

 

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回答と解説

 
答え:(3)電気ストーブの電源を切る
寒いかもしれませんが、まずは落ち着いて電気ストーブの電源を切りましょう。また、可能であればコンセントのプラグを抜いておくとより安全です。
阪神・淡路大震災では、暖房器具類による火災が多く発生しました。また、停電で電気暖房器具は止まったものの、スイッチが「ON」のまま避難をした結果、停電復旧後に点いてしまい火の手があがる「通電火災」が発生したと言われています。そうした被害を防ぐためにも、避難の際はブレーカーを落としておきましょう。(*4)
 

問題③

 

(写真提供:神戸市)

 

ラジオをつけると、大地震が発生したとのニュースが流れてきました。あなたの住んでいる地域は震源から近く、震度7を観測したとのこと。自宅は著しい損傷を受けています。そこで、あなたはひとまず避難することを決めます。しかし、一帯の気温は0℃で、なるべく暖を取る必要があります。コートや手袋の他に、何か使えそうなものはないかと探すあなた。実は、暖を取れる以外な調理用具があります。それは何でしょうか?
(1)アルミホイル
(2)サランラップ
(3)キッチンペーパー

 

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回答と解説

 
答え:(2)サランラップ
食料品の保存に日頃から役立つサランラップ。実は、身体に巻くと寒さから身を守ることができます。また、新聞紙を身体にくるみ、その上からサランラップを巻くと更に効果的だと言われています。(*5)他にも、怪我をした時に傷口を保護したり、お皿に巻いて汚れから保護し、洗わなくて済むようにできるなど、多くの用途があります。真冬に限らず、避難の際に用意しておくと良いでしょう。(*6)
 

まとめ

 
今回は、黒田さんに阪神・淡路大震災の揺れの様子や、直下型地震と海溝型地震のメカニズムや違いについて教えていただきました。私たちの爪が伸びるのと同じくらい、地球の表面も動き続けています。気がついたら爪が伸びているように、大地震も気がついたら発生が近づいているものなのかもしれません。
そして、冬の地震被害は、他の季節に比べて被害が大きくなると予測されています。(*7)真冬に発生した大地震をきっかけとして、改めて身の回りの防災を始めてみませんか?
 

プロフィール

 

黒田 真吾(くろだ・しんご) 「一席」代表
1980 年生まれ。熊本県水俣市出身。広島大学文学部卒。人事・組織開発コンサルティング会社に新卒入社後、2009年に地震計測機器メーカーの白山工業株式会社へ。計測記録を使って地震の揺れを再現する「地震ザブトン」の製品化を牽引し、入社翌年から防災の訓練・研修現場で揺れ体験を核にして専門的な知見を平たく伝える「防災教室」を展開中。運営実績は400回以上、2万人以上との対話を重ね、地域安全学会技術賞やジャパン・レジリエンス・アワード優秀賞を受賞。地震ザブトンとともに防災特集番組等へ多く出演し、広報も兼任した。2021年9月に独立し現職。白山工業とはパートナー契約を結び協業を継続している。

 
参考資料

(*1) 動画:1.17 再現/阪神・淡路大震災 – 朝日新聞デジタル
(*2) 主要活断層帯 | 地震本部(政府 地震調査研究推進本部)
https://www.jishin.go.jp/resource/terms/tm_major_active_fault_zone/

(*3) 地震イツモプロジェクト編『親子のための地震イツモノート』、ポプラ社、2011年
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/7028006.html

(*4) 阪神・淡路大震災教訓情報資料集【04】火災の発生と延焼拡大(内閣府)
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/hanshin_awaji/data/detail/pdf/1-1-4.pdf

(*5) 【寒さ対策】 新聞紙とラップで腹巻きを作る(NHK)
https://www.nhk.or.jp/sonae/douga/hinanseikatsu_0023.html

(*6) ラップの活用法|こうち防災いちばん(NHK)
https://www.nhk.or.jp/kochi/bousai/bousaiichiban/article/18.html

(*7) 防災インタビュー「第22回 冬の防災」・ゆう6かがわ(NHK)
https://www.nhk.or.jp/takamatsu/program/003/bousai/22/index.html
   

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掲載日: 2022.01.17